ケム川を舟で進んで、ため息橋の下を通りましょう。新ゴシック様式の橋は優雅な時間を演出しています。
ため息橋は、ケンブリッジ大学内にある 19 世紀の建造物。この屋根付きの橋は、セント ジョンズ カレッジのニュー コートとサード コートを結んでいて、その優美さで観光客の目を楽しませています。この橋の長い歴史の中で、数え切れないほどの学生がこの橋を渡ったことでしょう。
1831 年に建設されたこの橋は、ヴィクトリア女王のお気に入りの場所でもありました。試験を受けに行く学生がため息をつきながら橋を渡っていたことから、"ため息橋" という名前が付いたという噂もあります。しかし実際のところは、ベネチアにある同じく屋根付きのため息橋が名前の由来です。
ため息橋はケム川にかかり、ニュー コートとサード コートの建物をつないでいます。大学の学生や教授が日常的に利用する橋で、一般には公開されていませんが、大学のガイド ツアーに参加すると渡ることができます。しかし、入場がたびたび制限されるので、ツアーの出発前に係員に確認した方が良いでしょう。
とっておきの思い出を作るには、船頭付きの舟に乗りましょう。舟がエレガントなアーチの下を通り抜ける際は、橋の存在感に圧倒されることでしょう。また、ガイドも兼ねた船頭は、橋や川についてのおもしろい話を聞かせてくれます。有名なのは、1960 年代に学生が悪ふざけをした話。なんと学生は自動車を橋から吊るしたのです。
橋の撮影スポットは、川岸か近くにあるホール。橋の上から、川下にある庭園や新ゴシック様式の建築物を撮るのも良いでしょう。
ため息橋は、ケンブリッジの中心にあるセント ジョンズ カレッジにあります。キャンパスからでも、市の中心からでも徒歩でアクセス可能。近くには、セント ジョンズ カレッジの競技場や、ジーザス グリーンなどの見どころもあります。