ビアリッツ灯台 (ファル ド ビアリッツ) に上って、ビアリッツ市街中心部はもちろん、伸びやかに広がる海岸線やピレネー山脈まで、素晴らしい眺望を堪能しませんか。灯台が立つ公園内でリラックスしたり、絵のように美しい海岸を散策したりしてみませんか。高さ 73 m (240 フィート) の白亜の灯台は、1830 年代からフランス領バスクとランド県の海岸線を分断するアンサール岬にそびえています。
灯台のてっぺんまでは 248 段のらせん階段をのぼります。展望デッキからは見事なパノラマ風景が広がり、見応えのある写真を撮ることができます。北は金色に輝くランドの海岸、南はいくつものビーチが連なるバスクの海岸線が遠くまで続き、押し寄せる大波に乗るサーファーたちや聖母の岩 (ロシェ ド ラ ヴィエルジュ) が見えます。晴れた日には、はるかピレネー山脈の切り立つ峰々まで見通せます。
灯台は並木に縁取られた公園に立っています。木製のベンチに座り、ビスケー湾の青い海を眺めましょう。コイン式の双眼鏡をのぞくと、グラン プラージュ (大海岸) と聖母の岩の様子がつぶさに見て取れ、夕方に訪れると、胸に染みいるような夕景が広がります。各種の飲み物やアイスクリーム、軽食を楽しめる小ぶりのカフェがありますが、居心地の良い園内でのピクニックもおすすめです。
爽やかな潮風を胸いっぱいに吸い込み、一幅の名画のような風景の一部となって、灯台までの海岸線を歩きましょう。森の中を蛇行する小道をたどると、グラン プラージュの北端の岩々を見下す展望台があります。
ビアリッツ灯台はビアリッツ中心市街から徒歩 20 分。灯台の入り口に無料駐車場があるほか、歩いて 5 分のところに公営バスの停留所もあります。灯台の隣に公衆トイレが設置されています。
灯台は 7 月と 8 月に毎日入場料と引き換えに訪問者を受け入れていて、ディクセル広場にあるビアリッツの観光情報センターでこの期間の受け入れ時間を確認できます。展望台への立ち入りには制限があり、夏季は列に並んで待つことになる場合もありますが、ここから眺めるバスク海岸の絶景にはそれだけの価値があります。