地元の人も観光客もボストン コモンを訪れ、ピクニックや生演奏を楽しんだり、遊んだり。ここはフリーダム トレイルの出発点でもあり、革命時代のボストン史跡を熱心にめぐる旅行者でいつもにぎわっています。でも、史跡めぐりは、この 20 ヘクタールのすばらしい公立公園を少し楽しんでからにしましょう。
毎年春にはあのスワンボートがコモンの水面を滑るように進んでいきます。このスワンボートの歴史も 130 年以上。恋人と一緒にボートに乗り、植栽の向こうにそびえる歴史的建物を眺めてみませんか。
夏は優雅なブルワー噴水のかたわらで涼みましょう。お子さま連れの方は、噴水のあるカエル池が水遊びに向いています。冬には、このカエル池がすてきなアイス スケート リンクに大変身。スケートができる人にもできない人にもアイス スケート アカデミーは多種多様なレッスンを提供しています。参加すれば、たちまちくるくる回ったり、サークルエイトまで描けるようになるかもしれませんよ。
少し坂を上がると、白い大きな花こう岩でできた兵士と水兵の記念碑のあるフラッグ スタッフ ヒル。すばらしく見晴らしがよい場所で、冬にはトボガン (小型のソリ) 滑走でにぎわいます。公園内にある人気の記念碑の 1 つに、南北戦争時のロバート・ゴールド・ショーとマサチューセッツ第 54 歩兵連隊の勇敢さをたたえたブロンズのレリーフがあります。
ボストン コモンは 1634 年に牛の牧草地 (コモン) として開拓されたのが始まり。アメリカ独立戦争より前は英国軍レッド コートの野営地。1817 年までは公開絞首刑の場。南北戦争時は新兵募集の拠点でした。公園のボイルストン側にある中央墓地には1700~1800 年代の墓が数百。歴史の刻まれた墓碑を見ながら、過ぎ去った時代に思いをはせれば、感慨もひとしお。コモンは奴隷制廃止運動や反戦運動などの歴史的な反対集会が行われた場所でもあります。
ボストン コモンとボストン パブリック ガーデンは隣どうし。どちらもボストンの中心にあります。これら 2 つの公園からボストンに点在する公園をたどっていくと、「エメラルド ネックレス」と呼ばれる輪になっています。ボストン コモンのビジター情報センターは公園のトレモント通り側、フリーダム トレイルの出発点近くにあります。年中無休。入園無料。