バルセロナ動物園は、晴れた日には何百人もの人が訪れる名所。バルセロナの「緑の憩いの場」であるシウタデラ公園 (パルク ドゥ ラ シウタデラ) の真ん中にあり、13 ヘクタール (32 エーカー) の広さに 400 種、4000 匹あまりの動物が自然に近い環境の中で飼育されています。コモド オオトカゲや立派な雄ゴリラからよく知っている家畜まで、さまざまな動物に出会えます。
バルセロナ動物園の始まりは、裕福な銀行家が飼っていた珍しい動物をバルセロナ市に寄贈した 1892 年にさかのぼります。その後、少しずつ拡大し、野生動物と絶滅危惧種の両方を保護することを主な目的に掲げるようになりました。
中でも最も有名だったのは、世界で初めて発見された白ゴリラのスノー フレークです。2003 年に死んでしまいましたが、ゴリラ ゾーンに設けられたスノー フレークの一生を記録した展示場には、今もたくさんの人が集まります。ダイアン・フォッシーのゴリラ保護活動など、自然保護活動家や科学者の活躍を伝える資料も展示されているので、ぜひじっくりと目を通してみてください。ゴリラ以外の霊長類のおりは他に 2 つあり、南米に生息する世界最小の霊長類ティティ モンキーも見ることができます。
大勢の人が押し寄せるイルカのショーも見逃せません。1 日に 3 回行われます。他にも、大きなコビト カバやアフリカ ゾウ、ピンク フラミンゴなどじっくりと観察したい動物がめじろ押しです。
家畜がいるファーム ゾーンにもぜひ足を運んでください。ここにはふれあい動物コーナーもあり、子どもはポニーに乗ることができます (有料)。
動物園の主な見どころは 2 時間でほぼ網羅することができますが、やはり 1 日かけてすみずみまで楽しむことをおすすめします。園内を回るには、園内各所に駅があるミニ列車が便利です。入り口のチケット ブースで時刻表と地図がもらえます。また、小型電気自動車のレンタルもあるのでご活用ください。
バルセロナ動物園は年中無休。閉園時間は季節によって異なります。シウタデラ公園は、ランブラス通りから歩いて 20 分。地下鉄、バス、路面電車ならすぐです。