サラマンカのアールヌーボー & アールデコ美術館が入っているラカーサリスは、20 世紀初頭に現代主義者が暮らした素晴らしい大邸宅です。建物の中には、19 世紀後半から第二次世界大戦が起こるまでの約 2,500 点の装飾芸術が収蔵されています。南側のファサードがステンドグラスと鉄製で装飾された芸術的な建物です。建物の中央部分の天井全体が大きな青いステンドグラスになっています。
2 フロアに広がる美術館の展示ホールとラウンジを見て回りましょう。ランプ、彫刻、香水瓶、花瓶など、200 点を超すガラス製品を鑑賞できます。ブロンズと象牙製の小さな彫刻のコレクションは必見。アールデコとアールヌーボーの時代の 120 点強の逸品が収蔵されています。作品を形作っている細部へのこだわりが際立っています。
フランスとドイツの有力メーカーやワークショップで製作された 400 点を超すビスクトールのコレクションも目を引きます。フランス製の愛らしい人形に対して、ドイツ製の人形はまるで生きているような外見と本物らしい仕草を見せているのが特徴的。アールヌーボーのイヤリング、アールデコのブローチ、ロレックスやパテックフィリップの腕時計など、美しい宝飾品も鑑賞しましょう。
爪楊枝ホルダーや灰皿など、20 世紀初頭の装飾的な日用品が展示されています。愉快で面白い風刺画も探してみましょう。
他にも、フェデリコ ベルトラン マセス、ホセフ マリア タンブリーニ、オルガ サシャロフなど、スペイン人画家による小さな絵画コレクションも見逃せません。
美術館はサラマンカの中心部に位置し、マヨール広場から南へ徒歩で 10 分ほど。車の場合は、近くにメーター制の駐車場があります。
アールヌーボー & アールデコ美術館は月曜日休館。学生、退職者、失業者は割引料金があります。14 歳未満の子どもは無料です。木曜日の午前中は無料で入場できます。