およそ 2,000 年の歳月をへたローマ時代の塔で、設計に独特の趣があり、アンタルヤ旧市街と海辺の公園との間にきつ立しています。
アンタルヤの中心部に立つヒディルリック塔は、緻密に計算されたデザインが魅力的な代表的建築物です。ローマ人たちはこの塔の基部を方形、上部を円柱形に仕上げ、街の防衛と灯台の役割を与えましたが、現在はかん木、高低木、手入れの行き届いた芝生に囲まれ、街の海岸で地中海を見下ろすランドマークとして愛されています。
庭園から高さ 14 m (46 フィート) の構造体を仰ぎ見ながら、その歴史に思いをはせましょう。この塔が建てられたのは 2 世紀のこと。この地はローマ帝国の占領下にありました。その後の長い年月の間には、墓として利用されたとする説、教会としてあがめられたとする説など諸説が伝わっています。
建造については、まず方形の基部をローマ人が建設し、同じ 2 世紀の間に円柱形の塔部分の増築が決まり、実行されたとの説が有力です。きれいな庭園を散策しつつ、納得いく角度からこの印象深いローマの塔を写真に撮りましょう。芝生の上で静かに景色をめでながらピクニックを楽しみましょう。
塔の東側にある小さな門から中に入ります。手狭な屋内に細く続く階段を登って上へ上へと赤いトルコ国旗がたなびくてっぺんを目指しましょう。夜はライトアップで塔が金色に光りきれいです。
この塔は待ち合わせの目印にもよく使われ、よく晴れた昼下がりには海、ローマ時代の港、市内の岩壁がことのほかよく見えます。隣接するカラアリオグル公園を散策し、異国情緒満点の多種多様な草木や泉水に目を和ませましょう。
ヒディルリック塔は、市内中心部の旧市街でひときわ目立つ建物です。同じ地域内に、ハドリアヌスの門や時計塔、カラアリオグル公園などもあり、周遊をお勧めします。旧市街は随所に停留所があるため、中心部まで簡単にバスで移動できます。