マレー川の対岸にはビクトリア州のほぼ同規模の都市ウォドンガがあり、グレートディヴァイディング山脈の丘陵地帯に位置する双子都市オルベリー ウォドンガを形成しています。
オルベリー ウォドンガは、ニューサウスウェールズ州都で最大都市のシドニーと、ビクトリア州都で最大都市のメルボルンのほぼ中間地点に位置しており、19 世紀にオルベリー鉄道駅が建設される以前から、オーストラリア先住民のアボリジニや農民たちにとって重要なミーティング ポイントでした。今日では、毎月第二土曜日にヒューム マレー ファーマーズ マーケットが開催されています。この他にもスポーツトーナメントや、毎年 2 月のドラゴン ボート レースなど、各種イベントもお楽しみいただけます。
地元のアーティストの作品を見るなら、オルベリー リージョナル ギャラリーがオススメ。インテラクティブな設備が魅力のオルベリー ライブラリー ミュージアムでは、この地域を代表するアスリートやミュージシャンの他、地域の歴史と文化について知ることができます。
アウトドア派の方は是非、市内に数多くあるパークランドへ。130 年の歴史を持つオルベリー植物園では、オーストラリア自生の希少でエキゾチックな植物や花々を見ることができるほか、お子様向けのチルドレン ガーデンもあります。オーストラリア原生の耐塩性のユーカリやプラタナスを眺めながら、ノレイル パークをのんびり散策してみましょう。このエリア一帯のパノラマを一望に眺めるなら、モニュメント ヒルがおすすめ。ここにはまた、第一次世界大戦で生命を落とした人々を祀る記念碑もあります。
ウォンガ湿地帯の野鳥保護区域にあるウィラージュリー キャンプサイトでは、オーストラリアの先住民アボリジニたちの素朴で伝統的な生活を実体験してみることもできます。散策、あるいはサイクリングなら、川沿いのワギラ トレイルもオススメ。マンガバリーナ保護区 & ウォーターワークスは、先住民たちにとって重要な文化史跡であると同時に、水泳を愉しむのにぴったりの場所です。
ウォドンガのすぐ隣には、かつての軍事キャンプであり、第二次世界大戦後は主要な移民センターであったブロック 19 ボネギーラがあり、今は現代的な利用案内センターとして利用されています。
オルベリー ウォドンガへのアクセスには、シドニーおよびメルボルンから車、飛行機、電車、バスなど各種交通機関が完備しており、この地域一帯を代表するアウトドア アクティビティの中心地としても人気があります。冬季は、ハザム山やフォールズ クリーク、そしてマウント バッファローでのスキーがイチオシ。天気の良い日には、ビクトリア州が誇るラザーグレンのワイン地方や、かつて金鉱採掘で一世風靡したビーチワースまで足を伸ばしてみてください。