スマトラトラのいる熱帯雨林の中を歩いたり、ジャイアントパンダが遊ぶ姿を観察したり。アデレード動物園は受賞歴のあるすばらしい動物園です。

アデレードにあるアデレード動物園は、オーストラリア唯一の非営利動物園であり、現代の動物学研究をけん引する存在です。8 ヘクタール (20 エーカー) を超える敷地に約 300 種、合計 1800 頭の動物が暮らしています。遺産登録されている正門をくぐって中に入れば、この動物園は他とは違うことにすぐにお気づきになるでしょう。この動物園は、オーストラリア、南アメリカ、インド、アフリカ、東南アジアが 1 つだった古代の超大陸、ゴンドワナ大陸に特別に焦点を当てているのが特徴です。多くの展示で、野生環境と同じになるよう慎重に種を組み合わせて飼育しています。中でも必見なのは、トラとオランウータンと一緒に歩ける「イマージョン」です。東南アジア地域の第 2 展示あたり、コンクリートで囲まれていない熱帯雨林を動物に触れられそうなほど近く歩くことができます。園内の各所に見学用の展望台があるので、のぼってみましょう。また、毎日公開されるアシカのエサやりやルリコンゴウインコが自由に飛び回るショーなど、1 日を通してさまざまなイベントが開催され、チルドレンズズー (子ども動物園) では、お子さまなら大興奮間違いなしの動物のエサやり体験もできます。ジャイアントパンダの近代的な飼育舎では、ワンワンとフニが無邪気に遊ぶ姿が見られます。世界で最も絶滅のおそれが高い生物の 1 種であるパンダ 2 頭の姿が見られる貴重な機会です。アデレード動物園ではパンダの習性や生息地について案内されており、なぜ絶滅の危機にあるのか、その原因についても学ぶことができます。ジャイアントなのはパンダだけではありません。1877 年に植えられた、見上げるように高いモートンベイフィグツリーは動物園よりも長い歴史を持っています。アデレード動物園は、動物だけでなく、豊富な樹木や草花を有する植物園でもあります。植物の多くには学名が記されたラベルが添えられているので、観察しながら歩きましょう。お帰りの際は、新しいエントランスエリアのすばらしい建築にぜひご注目ください。このエントランスは、パンダの展示場とともに南オーストラリア建築賞を 5 度も受賞した、まさに建築技術の粋を集めた建物です。アデレード動物園は年中無休。アデレードの中心部から歩いてすぐの場所にあり、動物園の周りの通りにはメーター制の駐車場があります。入園は有料です。家族割引があります。