ニュー ロスは北米、特にジョン F ケネディ大統領とのゆかりが深いこと、昔から海運業で栄えてきたこと、毎年ピアノ フェスティバルが開催されることで有名です。ウェクスフォードの町から西へ 34 ㎞ (21 マイル) のバロー河畔の田園地帯にあり、周囲には豊かな緑で覆われた、なだらかな丘陵地帯が続いています。
ケネディ家の 5 代分の歴史を紹介するケネディ ホームステッドは、今も人気のビジター センターです。ジョン F ケネディ大統領から 3 代前に相当するケネディ夫妻は、1848 年にニュー ロスを去りましたが、ケネディ家は今もこの町の重要な歴史の一部と見なされています。ニュー ロスのふ頭には、ジョン F ケネディの実物大立像が据えられています。ニュー ロス ツーリスト オフィスでは、希望者は自分のルーツをウェクスフォードまでたどることができます。
新大陸へのアイルランド移民の話は「ダンブロディ ファミン シップ」(ダンブロディ飢餓移民船) で詳しく学べます。54 m (177 フィート) の船は、19 世紀の大飢饉の最中に移民たちを北米まで送り届けた船を再建したものです。
この町ができたのは 6 世紀と言われ、13 世紀にアイルランド最初期のゴシック様式教会として建立された聖マリア教会など、中世の建築物を見て回れます。丘の上に立っている聖マリア教会からは、町の様子がよく見えます。てっぺんまで登って町を見渡しましょう。今は使う人のない内陣や翼廊の見事な彫刻を観賞し、何世紀も昔の墓碑銘を読んでみましょう。教会内にはスタインウェイのピアノが設置され、音が暖かみを帯びて響くホールは 350 人分の座席が用意されています。ここはピアノ フェスティバルの開催地で、毎年 9 月になると大勢の参加者、見物客が数日間ニュー ロスを席巻します。
町の外を観光する場合は、景色の良いバロー川に沿いの散策がおすすめ。この川ではよく魚が釣れ、ボート遊びも盛んです。レンタカーで海岸まで出掛け、フック ヘッド灯台を訪ねると、この地域で続いてきた海運業の伝統について知ることができます。この灯台はニュー ロスから 38 ㎞ (23.6 マイル) です。