投稿者 : 鈴木 圭、投稿日 2016 年 5月26日

イタリア旅行するなら知っておきたい!パンの種類と常識

イタリアの主食というとパスタのイメージが強いですが、実はパンも立派な主食のひとつ。レストランでセコンド(第二の皿:肉や魚などのメインディッシュの意味)を頼めば、必ずパンが一緒に運ばれてきます。

同じイタリアといえども地域によって種類が異なり、どこに行ってもその土地自慢のパンが食べられます(それも、とびきり美味しいものが!)。せっかくイタリアを旅行するなら、美味しいパンもしっかりと味わいたいところ。どのようなものがあるのか、早速ご紹介しましょう!

こんなにある!イタリアパンのバリエーション!

ロゼッタ(Rosetta)

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Photo by fugzu

まずは永遠の都ローマから、ロゼッタをご紹介。亀の甲羅のような、放射状の割れ目が特徴的なパンです。ロゼッタとはイタリア語で、宝石のローズカットのことを表しており、バラのような形をしていることから名付けられたとか。中は空洞になっていて、サクサクとした外側の皮を食べるパンです。【主に食べられる地域:ローマ

カラサウ(Carasau)

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Photo by Heather Cowper

こちらは、地中海に浮かぶサルデーニャ島のご当地パン。薄く平べったい形状をしていて、パリパリと割りながら食べます。パンというよりは、薄焼きの煎餅のようなものをイメージしたほうが近いかもしれません。乾燥していて保存が利くので、羊飼いが放牧に出るときに持って出かけたのが始まりと言われています。【主に食べられる地域:サルデーニャ】

パーネ・トスカーノ(Pane Toscano)

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Photo by fugzu

フレンツェを中心としたトスカーナ地方にも、有名なご当地パンがあります。その名前もパーネ・トスカーノ。このパンには塩が使われていないのが特徴で、よく言えば素朴な味、悪く言ってしまえば気の抜けた味がします。そのため、現地ではパーネ・ショッコ(間抜けなパン)と呼ばれることもあるのだとか。しかし、不思議なことにトスカーナ料理との相性は抜群。フレンツェに行ったらぜひ、味わいたいパンです。【主に食べられる地域:トスカーナ地方(フィレンツェなど)】

ピアディーナ(Piadina)

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Photo by fugzu

イタリア北部に位置するロマーニャ地方でよく食べられているのが、このピアディーナ。カラサウとよく似た薄く平べったい形状ですが、こちらはしっとりとしているのが特徴。アラブ地域のパンであるホブスや、インドのチャパティと似ています。生ハムやサラミ、チーズ、野菜などを入れて二つ折りにしたり、くるくると巻いて片手で食べたりするのが一般的です。【主に食べられる地域:ロマーニャ地方】。

ソースを拭って食べてもいいの?

洋食などを食べにいくと、お皿に残ったソースをパンで拭って食べている人を見かけることがあります。イタリア人もよくやる食べ方ですが、これは厳密に言えばスカルペッタというマナー違反。あまり行儀のいいことではないとされています。

とはいえ、おいしい料理なら残ったソースまで食べ尽くしてしまいたいと考えるのも人情。食にどん欲なイタリア人も考えることは同じで、カジュアルなレストランではマナー違反と知りながらも、このスカルペッタをする人も少なくありません。
もちろん、旅行者が同じことをしても問題はありませんが、ドレスコードがあるようなフォーマルなレストランでは控えておいたほうがいいでしょう。

このほか、日本のイタリアンレストランではパンにオリーブオイルをつけて食べることもあるようですが、イタリアでは一般的な習慣ではありません。ただ、個人的な経験で言うと、新鮮なオリーブオイルと美味しいパンの相性は最高で、料理の味が霞むほど美味しいのも事実です。

これもマナー違反というほど大げさなものではありませんが、レストランなどで試してみたい場合は、メイン料理のお皿の片隅で控えめに楽しむようにするといいでしょう。その際は、オリーブオイルに少しだけ塩を加えると、ぐっと味が引き立ちますよ!

ミラノで、美味しいパンに出会いたい!

今回ご紹介したご当地パンは、基本的にはその土地に行かないと食べられないものばかり。しかし、そんなにたくさんの場所に行く時間がないという人は、以下のようなミラノ市内のパン屋を回ってみるのも一つの方法です。

今回ご紹介したようなパンに出会えるかどうかは運次第ですが、パン屋では通常、複数の種類のパンを焼いています。その場で食べられるようカフェスペースが併設されている店舗もあるので、観光の合間に一休みするのもいいかもしれません。

プリンチ(Princi)

店内に本格的な窯を構え、天然素材にこだわった香り高いパンが特徴のパン屋。ティラミスやトルタなどのドルチェ(スイーツ)も充実しており、シックな店内は常に多くの人で賑わっています。カフェスペースが併設されているので、その場でパンやドルチェを楽しむこともできます。

住所:Via Speronari 6 Milano
電話番号:(+39) 02-874797
公式サイト(イタリア語):http://www.princi.it/
平均予算:10ユーロ

ナチュラル・ベーカリー(Natural Bakery)

シンプルで素朴な味わいが特徴の自然派志向のパン屋。簡単なピッツァなどの軽食や、パスタ、お惣菜なども取り扱うため、ランチタイムは近くで働く会社員で賑わっています。カジュアルで気取らない、街のパン屋さんといった雰囲気のお店です。

住所:Via Molino delle armi 31 Milano
電話番号:(+39) 02-58118272
公式サイト(イタリア語):http://naturalbakery.altervista.org/
平均予算:5〜10ユーロ

フォカッチェリア・ジェノベー(Focaccerie Genovesi)

北イタリアで軽食として食べられるフォカッチャの専門店。塩とオリーブオイルだけのシンプルなものやズッキーニがトッピングされたものなど、常時数種類のフォカッチャを扱っているので、食べ比べてみるのも楽しいかもしれません。

住所:Via plinio 5  Milano
電話番号:(+39) 02-201680
公式サイト:なし
平均予算:5ユーロ

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