ローマの世界遺産の巡り方オススメプラン 悠久の時の流れと地元っ子も愛するグルメを楽しもう
「すべての道はローマに通ず」という言葉があるほど、遥か昔から世界の中心に鎮座していたローマ。とりわけ古代ローマの文明における建築技術の成熟度は、道路や水道などインフラ整備から神殿や競技場など大規模な建物の建築まで目を見張るものがあります。
永遠の都ローマは世界遺産にあふれた町
ローマ散策に出る前に知っておいていただきたいことは、ローマは「街全体が世界遺産」であるということ。世界遺産登録されている正式名称は「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」といいます。
「ローマ歴史地区」とは、ヴェネチア広場を中心に半径約3kmにわたる世界遺産登録エリアのことを指します。ここには、コロッセオやフォロ・ロマーノ、パンテオンにナボナ広場、ローマの4大バジリカ(古代ローマ様式の大聖堂)のうちの2つ、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂とサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂など、歴史的に重要な意味を持つ建造物がところ狭しとひしめき合っています。続いて「教皇領」とは現在のバチカン市国のこと。ローマ4大バジリカの一つでカトリックの総本山でもある、サン・ピエトロ大聖堂はここにあります。残る「サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」は、ローマ歴史地区から5kmほど南に位置するローマ4大バジリカの最後の一つです。
つまり、ローマの世界遺産を整理すると、ヴェネチア広場近郊の古代ローマ時代の建造物群とローマの4大バジリカということになります。古代ローマ時代の歴史に触れたり、イタリアの世界遺産を見て回ったりしたいという方にとって、ローマはこの上なくうってつけな街なのです。
朝から晩までたっぷりと世界遺産を楽しむモデルプランをご紹介
それでは、世界遺産で溢れる町、ローマへ散策に出かけましょう。基本的には一番見たいもの、心惹かれるところから順に回っていくのが一番ですが、見所が多すぎて迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。ここでは、移動のしやすさはもちろんのこと、空いている時間を有効活用して回る方法や、もっともきれいに観られる時間などを加味した、現地に精通している筆者オススメの回り方をご紹介します。
世界的パワースポットのパンテオンは朝一番で行くのがオススメ!
まず、朝一番に訪れてほしい世界遺産は、何と言ってもパンテオンです。紀元前25年に様々な神様を祀る万神殿として建てられ、愛らしい天使の絵で有名な画家ラファエロも、このパンテオンに眠っています。ローマ建築の理想形と讃えられていますが、その一番の特徴はまん丸に空いた天窓です。万神殿という存在、そしてクーポラ(天井)に空いたこの天窓から神々しい光が差し込むことなどから世界的なパワースポットとしても知られています。ぜひエネルギーに満ち溢れた朝日が差し込む時間帯に足を運んでみてください。きっと一日ローマ観光をする活力がみなぎって来ますよ。
パンテオンを満喫したら、近くのトレビの泉やナボナ広場を散策してみましょう。もしもパンテオンが開く9時より前にこのエリアに到着したら、最初にトレビの泉に足を運んでも良いでしょう。いつも観光客でごった返していますが、早朝ならゆっくりと堪能できます。また、週末のナボナ広場には、市場が立ったり様々なイベントが催されたりしています。
パンテオン(Pantheon)
営業時間:9:00〜19:30(日曜は18時まで)
休業日:なし
料金:無料
住所:Piazza della Rotonda, 00186 Roma, Italia
アクセス:ローマ中央駅(Roma Termini)から40番バスのボルゴ サンタンジェロ(Borgo Sant’angelo)行きもしくは70番バスのクローディオ(Clodio)行きに乗り、8つ目の停留所ラルゴ トッレ アルジェンティーナ(Largo torre argentina)で下車後、徒歩4分程度
穴場の世界遺産「サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」へ足を伸ばそう
お昼前後の観光客がごった返す時間帯は、中心街を避けて郊外の世界遺産、ローマ4大バジリカの一つでもあるサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂へ足を伸ばしてみましょう。パンテオンからヴェネチア広場まで歩き、170番バスのアグリコルトゥーラ(Agricoltura)行きのバスに乗車、マルコーニ エディソン(Marconi-Edison)で下車します(所要時間25分ほど)。そこから10分ほど歩くと、威厳のある大聖堂、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂へ到着します。
元々は古代ローマにおいてキリスト教を公認した皇帝コンスタンティヌス1世によって聖パウロを祀るささやかな記念堂として建設されましたが、テオドシウス1世の時代に現在のような大聖堂となりました。見どころは、勝利の門と後陣の見事なモザイク画、そして回廊と中庭です。その美しさにきっと息を飲むことでしょう。ここは、中心街の観光地ほど人が多くないので、ゆっくりと壁画や彫刻などを堪能できる、穴場の世界遺産です。
サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
営業時間:7:00〜18:30
休業日:なし
料金:無料(回廊は入場料4ユーロ、8:30〜18:15)
住所:Piazzale San Paolo, 1, 00146 Roma, Italia
アクセス:ヴェネチア広場から170番バスのアグリコルトゥーラ(Agricoltura)行きのバスに乗車、25分ほどバスに乗り16個目の停留所マルコーニ エディソン(Marconi-Edison)で下車後、徒歩10分程度
せっかくムーラ大聖堂まで来たなら、このエリアの散策も楽しみたいところです。ムーラ大聖堂があるエリアは大学が近くにあるアカデミックな学生街で、オシャレ感度の高い地元の大学生に人気のお店がたくさん。ほとんどがお手ごろな価格なのもポイントです。オススメは「ジェラテリア ミアミ3(Miami 3)」の絶品ジェラートです。卒業生たちが口を揃えて「大学に通わなくて良くなったことは嬉しいけど、唯一残念なのはもうミアミ3のジェラートを気軽に食べられなくなること」と言うほど、地元大学生に人気のお店です。オススメはキャラメルとバニラの組み合わせ。トッピングで上から熱々のチョコレートを垂らして砕いたヘーゼルナッツを散らすのが、地元学生の通な食べ方です。
ジェラテリア ミアミ 3(Gelateria Miami 3)
営業時間:10:00〜25:00
休業日:なし
住所:Via Silvio D’amico, 22, Roma, Italia
夕暮れに染まる古代ローマ遺跡を眺めて歴史を偲ぶひととき
ムーラ教会エリアを存分に堪能したら、夕暮れ前にもう一度中心街へと戻りましょう。ミアミ3からは地下鉄B線のマルコーニ(Marconi)駅が近いです。B線のテルミニ(Termini)方面に乗り、5つ目の駅がコロッセオ(Colosseo)駅、駅を出れば目の前にかの有名なコロッセオがそびえ立ちます。ローマで一番有名と言っても過言ではないこの世界遺産をあえて夕方に訪れる理由は、夕焼け空をバックにしたコロッセオとそのお隣のフォロ・ロマーノが、思わず見惚れるほどの美しさを見せてくれるからです。
かつて、悪名高い暴君ネロの後に皇帝の座に着いたウェスパシアヌスは、首都の再建を進める上で、市民を懐柔するための娯楽施設の建設を命じました。それが円形競技場コロッセオです。完成した当時は100日に渡り記念イベントを開催し、市民を熱狂させたのだそう。2000年ほどの時を経た今、その役割は変わりましたが、世界中の人々を魅了していることに変わりはありません。
コロッセオ(Colosseo)
営業時間:8:30〜15:30
料金:12ユーロ(フォロ・ロマーノと共通チケット)
住所:Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma, Italia
アクセス:地下鉄B線コロッセオ駅すぐ
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このコロッセオに隣接する古代ローマの遺跡群がフォロ・ロマーノです。紀元前750年頃に建設され、紀元前6世紀から300年ごろまでのおよそ900年の間、国家の政治・経済の中心として機能していました。神殿や凱旋門、国会議事堂、裁判所、演説台、造幣局などの遺跡があり、古代ローマの国家システムがいかに成熟していたかが伺えます。
フォロ・ロマーノ
営業時間:8:30〜19:15(時期により閉園時間が異なります)
料金:12ユーロ(コロッセオと共通チケット)
住所:Via della Salara Vecchia, 5/6, 00186 Roma, Italia
アクセス:地下鉄B線コロッセオ駅すぐ
また、コロッセオとフォロ・ロマーノの間にはコンスタンティヌスの凱旋門がそびえ立っています。これは、当時副帝であったコンスタンティヌスが皇帝のマクセンティウスを312年に破った記念に建てられた凱旋門で、高さ21mとローマに数ある凱旋門の中でも最大です。時代は流れ、覇権は移り変わっていきますが、陽が昇りそして沈んでゆくという自然の営みは変わることがありません。そんな想いを馳せながら夕暮れ時の絶景をぜひ堪能してみてください。
コンスタンティヌスの凱旋門
住所:Via di San Gregorio, 00186 Roma, Italia
アクセス:地下鉄B線コロッセオ駅すぐ
世界遺産巡りのラストは厳かな教皇領で…
夕暮れのフォロ・ロマーノエリアに別れを告げて、最後の観光地バチカン市国へと移動しましょう。世界一小さな独立国家として有名なバチカン市国は、1984年に国家丸ごと世界遺産に登録されました。その後1990年に、イタリアの世界遺産として登録されていた「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」はバチカンの管轄下にある構成資産と認められ、イタリアとバチカン市国共有の世界遺産となりました。なお、バチカン市国へはイタリアからパスポートチェックなしで入国・出国できます。
ローマ中心街からバチカンへバスで移動すると、テヴェレ川に街灯が映える景色が車窓から楽しめます。黄昏時に浮かぶサン・ピエトロ大聖堂は本当に美しく、一見の価値あり。大聖堂はいつも多くの観光客で賑わっていますが、その中でもぜひ見てほしい作品を3つご紹介します。
まずは入って右手にある滑らかな曲線が優美な彫刻、天才ミケランジェロが若干24歳の時に制作したピエタ像です。美術や世界史の教科書に載るほど有名な作品なので、見覚えがある方もいるかもしれません。2つめは教会内中央に鎮座するベルニーニ作の大天蓋です。大天蓋は、教皇だけがミサを執り行うことができる特別な空間。ウルバヌス8世は教皇に即位して間も無くベルニーニに大聖堂内部の装飾を依頼し、ベルニーニが最初に着手したのがこの大天蓋だったことからも、教会内で一番の見どころです。そして大天蓋のちょうど真上のドームが、必見作品の3つめであるミケランジェロ作の大円蓋(クーポラ)。16個の明り採りの窓から優しい光が差し込み、神聖な空間を創り出しています。ドームの内側には美しい絵が描かれているように見えますが、実は全てモザイク画。別料金を支払ってクーポラに登ると、この美しいモザイク画を間近で見ることができます。
一日かけて世界遺産を満喫したら、そろそろお腹が空いてくる時間ですね。バチカン市国を出るとテヴェレ川沿いに広がるトラステヴェレエリアは、ローマっ子の食堂と言われるグルメな街。サン・ピエトロ大聖堂の余韻に浸りながら、夕食は地元っ子で賑わうこのエリアで楽しみましょう。カジュアルで美味しいお店がたくさんあるエリアですが、夜は治安に注意!暗い小道を避け、道路に面したテラス席のあるような、比較的明るめの照明のお店を選ぶことをオススメします。
サン・ピエトロ大聖堂
営業時間:7:00〜19:00(時期により閉園時間が異なります)
料金:無料(クーポラへ登るのはエレベーター8ユーロ、階段6ユーロ)
住所:Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano
アクセス:フォロ・ロマーノから徒歩5分程度のバス停ピアッツァ モンテ サヴェッロ(Piazza Monte Savello)で23番バスのクローディオ(Clodio)行きに乗車、6つ目の停留所トラスポンティーナ コンチリアツィオーネ(Traspontina-Conciliazione)で下車後、徒歩3分程度
ローマの世界遺産巡りをめいっぱい楽しむコツを伝授
イタリアの都市はそれぞれ、その規模や交通事情によってオススメの散策方法があるということをご存知ですか?次に、オススメのローマ散策のコツを伝授します。
1日乗車券「Roma 24h」を使えば郊外のフオーリ・レ・ムーラ大聖堂へも楽々アクセス
ローマの世界遺産巡りのポイントは「公共交通機関のフル活用」に尽きます。理由は3つあり、一番は徒歩で歩き回るにはローマの町は広すぎるということ。例えば、コロッセオからサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂までの距離は約4kmあり、これは東京駅〜上野駅の距離とほぼ同じです。
2つ目の理由は、ローマの世界遺産はそれぞれが大きな教会だったりフォロ・ロマーノのような遺跡群だったりと、一つ一つの規模が大きいので世界遺産を鑑賞するために歩き回らなくてはならないということ。そのため、移動時は体力温存しておいた方が存分に世界遺産を満喫できるのです。
3つ目の理由は、ローマの公共交通機関がとても充実していることです。地下鉄やバス、路面電車や国鉄・私鉄などローマの町を様々な線路が蜘蛛の巣のように張り巡らされています。
そこで、1日観光するのにオススメなのが「Roma 24h」という地下鉄・市内バス・路面電車・国鉄(鈍行、2等車、指定区間のみ)で有効な共通一日乗車券。最初に改札に通した時間から24時間有効で、7ユーロ(約900円)とお手ごろな価格です。一日乗車券のオススメな使い方は、路面電車やバスの車内からの町並み観光。雨天や疲れていて歩くのが億劫な時は、バスや路面電車に乗ると、雨知らず・疲れ知らずで町並みが楽しめます。ちょうどきたバスに乗って車窓からの町観光を楽しんだり、少し観光地から外れて来たらバスを降りて中心街方面に戻る路面電車に乗ってみたり…そんな気ままな旅行も一日乗車券があれば手軽に楽しめます。
Roma 24h(一日乗車券)
金額:7ユーロ
購入場所:券売機
有効期間:最初に改札を通してから24時間
※48時間有効で12.5ユーロ、72時間有効で18ユーロのお得な乗車券もあります
じっくり町歩きとグルメの堪能、どちらも欲張りに楽しむには?
ローマにはところ狭しとレストランが立ち並び、手打ち麺のパスタや窯焼きピッツァなど本場のイタリア料理を楽しむには事欠きません。ガイドブックやグルメサイトで、誰もが知る名店から穴場のお店まで、手軽に事前情報を集めることもできます。ただ、そうなると出てくるのが「時間がいくらあっても足りない」という問題です。「せっかく旅行に来たのだから美味しい料理を食べたい!でも観光の時間は減らしたくない」というジレンマ、経験したことありませんか?
そんな方にオススメなのが、町歩きをしながら食べられるお手軽グルメです。町のあちこちにあるバール(喫茶店)では、お昼時にパンやフォカッチャに野菜や生ハム、チーズなどを挟んだだけのシンプルなサンドイッチ「パニーノ」が売っています。このパニーノ、喫茶店のサイドメニューと侮ってはいけません。日本では考えられないほどの量のチーズや生ハムが惜しげもなく挟まれていて、素材そのものの味が楽しめるためお店による味の当たり外れが少ないのもポイントです。パニーノとコーヒーをテイクアウトして、広場のベンチで食べたり、歩きながら食べたりすれば時間を目一杯観光に使えます。ローマは町中にゴミ箱があるので、食べたゴミの処理の困らないのも嬉しいですね。
町中が世界遺産のローマの中で、今回は外せない見所をいくつかピックアップしてご紹介しました。古代ローマなどの歴史が好きな人や、ミケランジェロなどイタリア芸術が好きな人には、ローマは観光するのにぴったりの町です。今回お伝えした情報を参考に、自分なりの「ローマの世界遺産巡り」のモデルプランを考えてみてはいかがでしょう。
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文・写真/鈴木(明)
Cover Photo by Tourism Media
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