パース博物館&美術館は、芸術や自然史、考古学、郷土史に関する幅広い品々を展示しています。19 世紀に造られた建物内には厳かな雰囲気が漂います。数世紀にわたるパースの生活の変化を辿った記録や、世界各国の文化や自然に関する展示など、きっと興味をそそられるはず。エドウィン ランドシーア作の動物画、街の歴史を物語る写真、動物の剥製や青銅器時代の火打ち石などは必見です。魅力的な特別展もお見逃しなく。
建物の構造はローマのパンテオンから着想を得ています。デイビット モリソンによる設計で、1824 年に完工しました。イギリスで初めて造られた博物館専用の建築物に数えられます。さっそく館内に足を踏み入れてみましょう。新古典主義の内装に、天井を覆う豪華なガラス製のドーム。ロビーを華やかに演出しています。展示室の手前にある、十字架が描かれた石碑を一目見ておきましょう。8 世紀にセント マーズでピクト人の手により造られたものです。
中でも特に注目すべきなのは、スコットランド出身の芸術家達が残した作品の数々。19 世紀から現在に至るまでの芸術品のほか、ヨーロッパの優れた画家であるオールド マスターが手掛けた作品も展示されています。キノコを植物学的に描いたビアトリクス ポターの水彩画も一見の価値があります。ジョン エヴァレット ミレーが描いたパース生まれの夫人の肖像画、19 世紀の風光明媚なスコットランドを表現したホレーショ マカロックの名作、カトリーン湖もあわせて鑑賞して。近代作品もぜひ鑑賞しましょう。ジョーン アードレーやジョイス W ケアンズといった、スコットランドの高名な画家の作品も目にすることができきます。
150,000 枚以上もの写真を収集したコレクションも見応えがあります。これらの写真は、1850 年代から近代にかけてパースやパースシャーの日常を記録した貴重な資料です。コレクションには、19 世紀に作られた約 2,500 枚にも及ぶガラス乾板のネガも含まれています。街で撮影された最古のネガもあるので、ぜひ探してみて。
パース博物館&美術館は火曜日 ~ 土曜日に営業しており、3 月 ~ 10 月は日曜日も営業しています。入場無料です。パース博物館&美術館は、パースの中心部の北東に位置しており、市内のたいていの場所から徒歩でアクセスできます。立体駐車場や路上の駐車場も近隣にあります。長い歴史を持つこのスポットで、多岐にわたる展示品の数々をじっくりと味わってみましょう。