失恋博物館は、愛を失って傷ついた人が気持ちの整理をする場所。展示品の多くは、別れを告げた恋人たちのセンチメンタルな思い出の品です。それぞれの品に添えられた英語の説明を読めば、持ち主にとってどんな価値があったのかを思い浮かべることができます。市内にあるほかの一般的な美術館とは一味違う興味深さがあります。
博物館が入っている荘厳な Kulmer Palace はぜひ写真を撮りましょう。エレガントな白い建物に黒い扉とシンプルな黒い窓が印象的です。中に入ると失恋の思い出の世界に引き込まれます。
ドイツから届いた 1990 年代のウェディング ドレスは 3 年間続いた結婚生活の思い出。ある携帯電話にまつわる説明を読むと、1 年間にわたる交際に終止符を打った恋人たちの気持ちがひしひしと伝わってきます。ある人物にとって思い入れのある 2005 年のオレンジ色のパンツ。その物語もぜひとも見てみましょう。展示されているアイテムにはどれも興味深いエピソードが添えられています。
かつては幸せだった恋人たちの手紙、メッセージ、写真。寄贈者は匿名ですが、寄贈品にまつわる日付、場所、その他の説明などの情報は伝えられています。
ウェブ コレクションを閲覧したり、あなた自身の思い出をアップロードしてみたり。失恋について赤裸々に告白している人々のビデオもあります。
自分の経験を振り返ると、展示されている品々とのつながりを感じるかもしれません。ブロークンシップス カフェでコーヒーを飲みながら物思いにふけったり、「失恋大好き」と書かれた T シャツなどユーモラスなお土産品をギフトショップで購入したりもできます。
地元アーティストのカップルが 4 年間の関係にけりを付けたときに、この一風変わったコレクションのアイデアが生まれました。最初の展示は 2006 年に行われました。
博物館は年間を通じて朝から夜まで毎日開館しています。夏期は開館時間が延長されます。学生、子供、シニア、団体の入場料はそれぞれ割引があります。
失恋博物館はザグレブの由緒あるアッパータウンにあります。近隣には聖マルコ教会、ロトルシュチャク塔、ナイーブ アート美術館など興味深い名所がたくさんあるのでぜひ訪れてください。博物館から南西へ歩いて数分の所にあるトラムのフランコパンスカ停留所が最寄りの交通機関です。