ライプツィヒのシンボルともなっている巨大な記念碑。その大きさはヨーロッパ最大級。ナポレオン戦争における最大規模の戦争を記念して建てられたものです。
諸国民戦争記念碑のそびえ立つような姿を眺め、ヨーロッパを舞台に繰り広げられた多くの戦争に思いを馳せましょう。高さ 91 m を誇るこの記念碑は、ライプツィヒの戦いを記念するもの。霊廟のようなデザインが特徴的です。ライプツィヒの戦いでは、皇帝ナポレオンが敗北を喫し、ナポレオンによるヨーロッパ支配が幕を閉じました。併設の公園は、静かに散策するのにぴったりの静謐な雰囲気です。
ナポレオンは、ライプツィヒの戦いの結果、1813 年にこの地で敗れ去りました。この記念碑は、戦後 100 年にあたって建造されたものです。ヨーロッパを二分したこの戦いでは、実に 60 万人以上もの兵が激突。第一次世界大戦以前の戦争としては最大の戦いの 1 つです。記念碑として建てられた建造物ですが、政治的なメッセージを表すシンボルとしてさまざまな組織に使用されています。
この記念碑には、ドイツで繰り広げられたすべての戦争への思いが込められています。外観に施された芸術的な装飾をじっくりと鑑賞しましょう。土台部分に立つのは、大天使ミカエルの像。そびえ立つような建造物の大きさは、戦争の激しさを表しています。建物のガイド ツアーに参加すると、記念碑の歴史について詳しく知ることができます。
中に入ると、死と自由を表す彫像などが並びます。1 階に並ぶのは、戦死した兵士の石像。死者の番をする、"Totenwächter" と呼ばれる彫像も。
2 階には、勇敢さや信頼など、ドイツ人の気質を表す 4 体の彫像があります。彫像の高さは 9 m 超。ドーム型の高い天井の下、そびえ立つような兵士の彫像がぐるりと室内を取り囲みます。階段を使って記念碑の頂上まで上ると、ライプツィヒの街を一望に眺めることができます。
ライプツィヒ戦争について詳しく知るには、記念碑に併設されている 1813 年記念館へ。ライプツィヒ戦争の激しい戦闘と歴史的な意味について、絵画、ジオラマ、説明文などで解説しています。
諸国民戦争記念碑は、年中無休で入場可能。ライプツィヒ中央駅からトラムを利用するか、レンタカーの場合は敷地内の駐車場を利用しましょう。