実に 3 世紀にもわたるさまざまな建築様式が混在しているマルメー市庁舎では、かつてスウェーデンの貴族が使用したホールで無料コンサートや食事を楽しむことができます。この市庁舎は、マルメのメイン広場であるストートリィ広場でひときわ目立つ建物の 1 つです。
市庁舎は 1546 年にゴシック様式で建てられましたが、1800 年代に改修されています。この建物は一般公開されていませんが、地下にあるロードフスケラレンというレストランを経由して、建物内の部屋に入ることができる場合もあります。肉やジャガイモが主材料の伝統的なスモーガスボード (ビュッフェ) の食事後に、どこかの部屋を見せてもらえるか尋ねてみるといいでしょう。営業時間は、レストランの公式ホームページをご覧ください。
見学できる部屋は 3 つあります。クヌートホールは、中世に聖クヌートのギルドによって使用された宴会場です。ランスティングホールは、デンマーク王室の肖像画が飾られた、ルネッサンス様式の部屋です。ベルナドットホールは、赤と銀色の内装の宴会場で、スウェーデンのベルナドット家の王たちを描いた肖像画が並んでいます。
市庁舎の外に出たら、建築ファンも歴史ファンも、ぜひ建物のファサードを写真に収めましょう。このファサードは、スウェーデン建築家ヘルゴ・ゼッターヴァルが、1860 年にオランダ ルネッサンス様式で再設計したものです。かつての市長ヨルゲン・コック、タバコ商人のフラン・スウェル、マルメ貯蓄銀行の設立者マティアス・フレンスブルク、そして、マルメ初の蒸気船の建設に助力したローレンツ・ベーガーという、マルメで有名な 4 人の市民の胸像も探してみてください。これらの胸像が見渡しているのは、農業、工芸、商業と海運業を象徴する彫刻です。
市庁舎では、1 年を通して音楽の生演奏を無料で楽しめます。その中には、クヌートホールで行われるマルメ交響楽団によるコンサートもあります。公演スケジュールは、マルメー市庁舎の公式ホームページをご覧ください。
マルメー市庁舎は、ストートリィ広場の東側に位置しており、マルメの主要な観光名所から歩いて行ける距離にあります。この広場ではパーキング チケット制の駐車場がご利用いただけますが、歩いて行くほうが安くて便利です。市庁舎への入場は無料ですが、レストランでの食事は有料となります。