大公宮殿は、ルクセンブルク市の旧市街に堂々と建っている 16 世紀の風格ある邸宅です。荘厳な建築様式と石造りの装飾は見ごたえ満点です。衛兵交替式もお見逃しなく。夏期には内部を訪問できます。年代ものの装飾と高価な調度品でしつらえられた、豪華なインテリアのホールや客間を見学しましょう。
この宮殿は、優雅なハチミツ色の石造りのファサードが特徴です。旧市街を散策するときは、この外観を目印に探してください。広々とした歩行者専用道の裏手にそびえ、左右対称の設計になっているのですぐに分かります。この建物は、数々の塔と鋭く尖った砲塔に囲まれ、多くの窓、ファサードを飾る格子状のバルコニーが印象的です。衛兵交替式は観光客に人気のイベントで、ルクセンブルクの兵士が哨舎で交代する有名な儀式です。
ガイドツアーに参加し、退廃的な雰囲気さえ感じさせる宮殿内部をめぐりましょう。この建物は、1572 年から 1795 年までは市庁舎として使われ、その後 1817 年にはルクセンブルク政庁所在地となりました。宮殿内部の多くは第二次世界大戦中のドイツ軍による占領下で損壊してしまいましたが、20 世紀後半にシャルロット女大公の統轄の元、修復が行われました。
現在では、大公と女大公の執務用の宮殿と迎賓館として使用されています。大公の執務室をのぞき、光の魔術師と呼ばれる照明デザイナー、インゴ マウラーが手がけた美しい照明を目にすることもできます。クリスマス シーズンには、大公の黄色の間から恒例のクリスマス参賀が毎年放映されています。
大公宮殿はルクセンブルク市の旧市街にあります。ツアーは水曜日を除き、夏期は毎日行われています。所要時間は 45 分ほどです。ルクセンブルク市の旧跡を散策する際は、大公宮殿をお忘れなく。近隣にはギョーム 2 世広場やルクセンブルク市庁舎、国立美術歴史博物館があります。