ザルカ県は、乾燥した土地をアンマンから東へ横切り、サウジアラビアの国境にまで広がる地域です。デザート キャッスル (砂漠の城) で知られ、初期のイスラム美術と建築様式で建てられた浴室や、隊商の駐屯地、砦や狩猟ロッジなどを見ることができます。彼らはウマイヤ王朝が地元のベドウィンと関係を築き、交易を確立する手助けをしました。湿地と自然保護区に加えて、ザルカ県の古代モニュメントを訪れましょう。
この地域の観光スポットの多くは、ヨルダンの首都アンマンから、ちょっとしたドライブで訪れることができる距離にあります。カスル アル ハラバット はローマの要塞として建てられ、後にウマイヤ王朝によって軍事要塞として使われるようになりました。近くには カスル ハマム アル サラ と呼ばれる、朽ち果てた入浴施設があります。ユネスコ世界遺産 アムラ城 の壁や、カスル カラナ の石の装飾帯とドーム型の天井を彩るフレスコ画を鑑賞しましょう。
オアシスの町 アズラック にある、黒い玄武岩でできた アル アズラック城 は、かつてローマ、ビザンチン、およびオスマン帝国によって占領されたことがあります。アラブ反乱の際、イギリス軍の将校、T.E. ロレンスがいた部屋を覗いてみましょう。アズラック湿地保護区 の庭園、潟湖、湿地帯を回る、一段高い遊歩道を歩きます。アズラック湿地保護区は、水牛と共に、アフリカやヨーロッパからやって来る何百もの渡り鳥を見られることで人気の観光スポットです。
ショーマリ野生生物保護区 へ立ち寄ることもお忘れなく。アズラックから車でわずか 15 分です。この 22 平方 km (8.5 平方マイル) の保護区では、絶滅のおそれのある動物種を保護し、再び野生に返しています。囲いの中を自由に動き回るダチョウやアンテロープ、オナガー (アジアの野生のロバ)、ガゼルをご覧ください。デザート キャッスルで見られるビザンチン時代のモザイクには、動物がモチーフとしてよく用いられています。
ザルカ県の町や村へは、県都であるザルカから公共のバスが出ています。移動にはレンタカーが便利です。城のガイド付き日帰りツアーはアンマンから出発します。
