ヴュルツブルクのレジデンツは、バロック様式の巨大な宮殿。美しく造り込まれた庭園と深い森に囲まれています。18 世紀に作られたこの宮殿には、調度品や見事なフレスコ画などの内装、芸術品が当時のまま残されています。芸術品の数々を鑑賞しながら、建物の建築美にも注目しましょう。
最大の見どころは、階段の間の広大な吹き抜け。18 世紀以後、この建物内を闊歩した歴代の貴族たちが楽しんだ華麗な宮廷生活が目に浮かぶようです。
ガイドツアーに参加すれば、各部屋やホールについて詳しく知ることができます。40 以上の部屋が一般公開されています。玄関ホールとガーデンホールのある 1 階部分から見学開始。エレガントな階段を登っていくと、当時の内装が残された部屋がたくさん並んでいます。
宮廷庭園の入り組んだ小道を散策してみましょう。多くは左右対称のデザインとなっており、東庭園、南庭園、植物育成場に分かれています。庭園を彩る池や噴水、トピアリーのそばでゆったりとくつろぐのもおすすめです。
建物は 1720 年から 1744 年にかけて建設され、内装と庭園が完成したのはそれから数十年後のことでした。バルタザール ノイマンなど当時の高名な建築家たちが力を合わせて大司教の支援の下、このロココ宮殿を造り上げました。第二次世界大戦で深刻な被害にあい、その後現在の姿に再建されました。
ヴュルツブルクのレジデンツは、朝から夕方まで開館。入場料が必要ですが、18 歳未満の場合は無料です。宮廷礼拝堂と宮廷庭園は無料で入場できます。1 日に数回、英語によるガイドツアーが開催されています。
ヴュルツブルクのレジデンツは、旧市街のすぐ東側に位置しています。ヴュルツブルク大聖堂からは東へ徒歩 10 分圏内。あるいは最寄りのヴュルツブルク南駅を利用しましょう。緑豊かなリングパークやマインフランケン劇場など、周辺の観光名所も併せて訪れてみましょう。