ルクセンブルクが誇る珠玉の国立美術歴史博物館は、この大公国の長い歴史を物語る優れた芸術品と発掘品を収蔵しています。19 世紀半ばに設立されたこの博物館は、考古学的出土品、芸術作品、歴史的な工芸品、アンティークコインなどに特化しています。魅力的な展示物をじっくり見学し、ルクセンブルグの長い歴史を俯瞰してください。
モダンな立方体の博物館に入り、明るい展示ホールに進みましょう。ルクセンブルクの芸術家による作品コレクションの中には、広々としたギャラリーに展示されたモダニズム様式の傑作や後期印象派の水彩画、彫刻などがあります。階段またはエレベーターで下の階に移動すると、地下に続く洞窟のような展示室が広がっています。発掘現場を再現したこれらのギャラリーは、建物の土台となっている礎石の中を採掘して造った展示室で、たいへん貴重な出土品を所蔵しています。
工具や陶器、モザイク、彫刻など、先史時代から中世にいたる考古学的価値の高い展示品を間近で見られるチャンスです。住居の復元模型やこの地に生息していた野生動物の骨の化石は見ごたえ満点です。コインやメダルのショーケースの間を練り歩き、古代ローマ時代の工具や、様々な時代の通貨のコレクションをじっくり眺めてみてください。
博物館では、常設展と企画展に関連するレクチャーやワークショップ、セミナーなどのイベントが実施されます。英語のガイドツアーも通常、週に 1 度行われています。併設のショップでは、限定版のポスターや陶磁器、ジュエリー、書籍などのお土産を選ぶことができます。館内には軽食をオーダーできるカフェもあります。
同博物館はルクセンブルク市の旧市街にあります。常設展の見学は無料です。企画展によっては、26 歳以上の方に入場料がかかることもあります。休館日は月曜日。常設展と企画展をじっくり見て回るなら、2 時間はかかるでしょう。博物館へは、バスまたは電車はもちろん、徒歩でも容易にアクセスできます。ルクセンブルク市は小ぢんまりとしていて、美しい街並みを楽しみながら散策しているとすぐに目的地に到着します。
国立美術歴史博物館の周辺には、大公宮殿やサン ミシェル教会、ギヨーム 2 世広場など、ルクセンブルク市の主要な見どころが集まっています。
