トリーゼンベルクの雄大な山の風景は、街の中心部のどこにいてもまず間違いなく目にすることができます。カフェから山を眺めた後は、古い教会や伝統的な家屋を見て回りましょう。
トリーゼンベルクの面積は約 30 平方キロメートルあり、リヒテンシュタインで最も広い街です。標高 1,000 m から下の緑の斜面に寄り添うようにして建つ家々に 2,000 人ほどの住民が暮らしています。
街の中心部はのんびり歩いても時間はかからないので、高山によく見られる伝統的な家屋や道の向こうに見える山の絶景を楽しむことができます。街の起源について知りたいなら、ワルサー博物館へ。教区牧師のエンゲルベルト ブーハーにより、1961 年に設立されました。街の歴史はもちろん、慣習や伝統をさまざまな展示で紹介しています。マルチメディアの短いショーでは、人々がこの地に移り住み、独特な街を築いてきた歴史を知ることができます。地元の芸術家ルドルフ シェトラーの木彫りの精巧な像も見ごたえがあります。
墓地のそばを南へ歩いていくと、ワルサー ハウスがあります。この古い家屋は美しい彫刻が施されています。中に入ると、19 世紀のこの地方の人々の暮らしぶりが分かります。
山の空気に混じって、背の低い煙突から薪が燃える匂いも漂ってきます。近くのカフェでコーヒーやホットチョコレートをいただきながら、街の中心部にそびえる教会塔の印象的な姿を見上げてみて。陽が傾き始めたら、レストランに席を取りましょう。うねるようなライン渓谷に映る光が消えていく中で、濃厚なフォンデュを存分に味わってください。
トリーゼンベルクはリヒテンシュタインの南西部に位置し、ファドゥーツから車で 10 分ほど。宿泊には小さなホテルが数軒とゲストハウスも利用できます。10 月から 11 月にかけて行われるトリーゼンベルガー ボッヘンに合わせて訪れるのがおすすめ。ワルサーの人々の伝統的な食文化を体験できるお祭りです。