サンクトペテルブルクの華やかなりし時代に戻れるような人気の高い庭園。創設者であるピョートル大帝と密接な関係のある場所です。
緑と彫刻と噴水を配した夏の庭園は、夏の散策にぴったりの楽園。手入れの行き届いた小路を通って、ピョートル大帝の足跡をたどりましょう。
この街に 1704 年からあるこの庭園は、ピョートル大帝が強い関心を示し、設計にも助言しました。その結果、広大でありながら非常に端正で整然とした庭園ができあがりました。開園当時は非公開だったため、サンクトペテルブルクの一般市民がこの庭園に入ることができるようになったのは 100 年後のことです。園内を散策すると、たくさんの彫刻と噴水が目につきます。これも造園に資金を惜しみなく注いだ証拠です。
園内にあるピョートル大帝の夏の宮殿を見つけましょう。ドメニコ トレジーニが設計し、1714 年に完成した、比較的簡素な宮殿です。2 階建てで壁が桃色のこの建物を、ピョートル大帝は避暑に利用していました。宮殿内は当時の様子をそのまま再現しています。
古典の世界から抜け出してきたような彫刻が並ぶ小路を抜けると、すぐにピョートル大帝の丸太小屋と呼ばれる簡素な建物があります。大帝は後のサンクトペテルブルクとなる地へ到着した直後からこの小屋に滞在しました。素朴な小屋には今も大帝の遺品が多数展示されています。当時は丸太小屋でしたが、建物の保護のため現在では石造りになっています。
見どころがたくさんある庭園内は、柵さえも見る人を惹きつけます。ユーリ フェリテンが設計したネバ柵は、一定の間隔で細い柱が並び、庭園そのものに匹敵する精密さで直線による見事な模様を描き、うっとりするような美しさです。
夏の庭園に行くには、地下鉄ガスチーニィ ドゥヴォール駅で下車し、そこから歩いて行きます。入園は無料ですが、園内のアトラクションには有料のものもあります。