19 世紀のリバプールで最も裕福だった商人の 1 人、ジョージ・ホルトのかつての家には、絵画、衣装、家具などの見事なコレクションがあります。丁寧に修復されたこの館 (やかた) では、ホルトのコレクションが当時のまま展示されています。トマス・ゲインズバラやジョシュア・レノルズによる数多くの作品など、18 世紀および 19 世紀のイギリスの画家たちの素晴らしいコレクションが並ぶサドリー ハウス。この美術館では、当初からの家具や装飾を通して、他では見られない当時のリバプールの上流階級の生活を知ることができます。リバプールにあるどんな施設や場所とも異なるくつろぎや学びを体験できるサドリー ハウスは、歴史や美術に興味がある方におすすめです。
ジョン・エヴァレット・ミレイやサー・ローレンス・アルマ = タデマの美しい肖像画のほか、ベンジャミン・E・スペンスによる重要な彫刻作品をぜひご覧ください。スペンスはリバプールの彫刻家で、1852 年に同じく地元の銀行家ネイラーから家族の彫像を作るよう依頼されました。館内を進んで、豪華な 10 人掛けのダイニング テーブルが備えられた「ダイニング ルーム」に行ってみましょう。自らが集めた膨大なコレクションに囲まれながら、この部屋で裕福な友人たちをもてなすジョージ・ホルトの姿が目に浮かびます。
「コスチューム ルーム」には、1700 年から現在までの衣装類が展示されています。ここでは、大規模な衣服や織物のコレクションから展示内容を定期的に入れ替えて、企画展がよく行われています。この近くに 18 世紀や 19 世紀の子どもたちの生活が紹介されている「チルドレンズ ルーム」もあり、リバプールの上流階級の子どもたちが遊んだおもちゃをご覧いただけます。別室にも、さまざまなおもちゃの家、動物模型や人形のほか、当時人気だったおもちゃが並んでいます。館内の見どころの 1 つである「スモール ワールド ルーム」には、鉄道や船の模型など、さまざまなミニチュアが数多く集められています。
サドリー ハウスは、市内中心部から少し外れた場所に位置しており、車、バス、電車で行くことができます。施設内の駐車場は限られていますが、周辺では路上駐車が可能です。サドリー ハウスは入場無料で、休館日は、クリスマス、ボクシング デーと元日です。