中世の旧市街、活気のある広場、伝統的なトラットリアのあるソリアーノ ネル チミーノ。イタリアらしい魅力に満ちた街です。チミーノ山の麓に位置し、ラツィオ州、ウンブリア州、トスカーナ州が接するエリアにあります。街の起源はエトルリア文明の頃にまで遡り、その後はイタリアを代表する貴族の住む土地となりました。現在では、自由なビジネスの気風に満ちた街となったソリアーノ ネル チミーノ。地元の人が集まる広場は活気があり、夜でも子供が自由に遊べる街です。
ソリアーノ ネル チミーノの街は、オルシーニ城を中心に発展しました。ここから観光をスタートしましょう。オルシーニ家出身のローマ教皇、ニコラウス 3 世の命により、13 世紀に建造されたオルシーニ城。中に入ると、武器庫や礼拝堂、塔などを見ることができます。城壁からは、チミーノ山やテヴェレ渓谷の眺めを楽しみましょう。
オルシーニ城を頂点として、下りの斜面に広がる旧市街。入り組んだ通りや路地がまるで迷路のようです。ファッションの店やギャラリー、手工芸品店などが、やさしい色の建物に入っています。広場では、地元の人たちが集まっておしゃべりに興じている姿を見かけるでしょう。サン ニコラ ディ バーリ教会やサンテウティツィオ教会、ミゼリコルディア教会などの見事な宗教建造物も見どころです。
キージ アルバーニ宮は、16 世紀に建てられたルネサンス建築の傑作。一般公開されている時期は少ないですが、色あせたファサードを外から見るだけでもそのすばらしさがわかります。寓話や聖書の登場人物を象った彫像で飾られたパパックアの噴水は必見です。
観光に疲れたら、ピッツェリアや居酒屋、食堂でおいしいイタリア料理を食べて一休み。リコッタ チーズを絡めたスパゲッティや、チーズやジャムを付けて食べるクレープなどが代表的な料理です。
晴れた日には、地元の人たちのようにファッジェータ デル モンテ チミーノの森へ。チミーノ山の中腹に広がるこのエリアは、ブナやクリ、ハシバミの木が生い茂り、ハイキングやピクニックに最適です。
ソリアーノ ネル チミーノに行くには、ローマからオルテ スカロまで鉄道を利用し、その後はバスでアクセスします。バスはヴィテルボからも運行。栗祭りが開催される 10 月はおすすめの季節。街の歴史とチミーノ山の豊穣を祝う祭りです。