セメンゴ オランウータン サンクチュアリーは、ボルネオ島のマレーシア領で最も有名な霊長類に間近で会える施設。この施設がいかにして絶滅危惧種の未来を支えているか、学んでください。
森林伐採、農地化、狩猟によってオランウータンの数は減ってしまいましたが、セメンゴ オランウータン サンクチュアリーでは数が急速に増え続けています。そのペースは、周辺の森林では手狭になり、新たな生息地を常に探さなければならないほどです。この施設に暮らす霊長類は、病気や怪我をしたところを地元民や森林警備隊に救助されて運び込まれ、野生に返るための訓練を受けています。オランウータンと触れ合う絶好の機会は、午前と午後に行われるエサやりの時間です。飼育員がエサを与えながらオランウータンの名前やエピソードを語ってくれるので、ぜひ時間を合わせてお越しください。中でも注目なのは、1971 年生まれの最年長のセドゥークおばあちゃんです。ここにはオランウータン以外にもテナガザルやワニ、リス、サイチョウ、トカゲなどが治療のため保護されており、そんなサラワク固有の動物たちをじっくり見るには、早い時間帯にお越しになることをおすすめします。 クチンからセメンゴ オランウータン サンクチュアリーまでのバスは低価格で、所要時間は 1 時間もかかりません。施設の建物は、入口から歩きやすい道を歩いて 20 分ほどの場所にあります。タクシーも比較的手ごろな料金で簡単に利用することができます。特に、ジョン クロコダイル ファームやバウ フェアリー ケイブ (石灰岩の洞窟) など、周辺の観光名所も一緒に見て周りたい場合はタクシーが便利です。 セメンゴ オランウータン サンクチュアリーは年中無休で、お昼の時間は閉まっています。少額の入場料金が必要です。オランウータンを触ったり、抱っこしたり、エサを与えたりするのは禁止されていますので、ご注意ください。