サスカチュワン州は、カナダのどの州と比べてもプレーリーの占める割合が多い州。主要な都市すべてが大草原の広がる平野にあり、バッファローの生息地にも簡単に行くことができます。北部は中央カナダの特徴でもある森林湖が数多く見られる地域。広大な自然、大草原に点在する都市、開拓の歴史を伝えるスポットなどを訪ねてみましょう。
サスカチュワン州の 2 大都市はレジャイナとサスカトゥーン。両都市の距離は車なら 3 時間ほどです。レジャイナはサスカチュワン州の州都。1912 年に建造された大きなサスカチュワン州議事堂は見応えがあります。レジャイナの中央にはワスカナ湖があり、周囲に公園や博物館などが配置されています。
レジャイナの北西に位置するサスカトゥーンは州最大の都市。20 世紀初期の建物が数多く残り、特にサスカチュワン大学は有名です。ハイキングやサイクリングには、ミーワシン バレーに沿って 60 km 続くミーワシン トレイルがおすすめです。
サスカチュワン州には、特徴の異なる 2 つの国立公園があります。ひとつは大草原が広がるグラスランズ国立公園。西側はフレンチ リバー バレー、周りにはビュートという丘が連なる美しい地帯です。色彩豊かな丘が続く東側のキルディア バッドランズは恐竜の化石が大量に発掘されることで知られています。もうひとつは、北上したところにあるプリンス アルバート国立公園。サスカチュワン州の北方に広がる針葉樹林帯です。湖畔に建つグレイ アウルの小屋も見てみましょう。グレイ アウルは、20 世紀前半に活動したイギリス生まれの自然主義者。先住民の生活スタイルを実践することで、自然保護を訴えました。
サスカチュワン州といえば、王立カナダ騎馬警察の存在も有名。州の南西部にあるサイプレス ヒルズは、1875 年に作られたフォート ウォルシュ騎馬警察基地があることで知られています。レジャイナには王立カナダ騎馬警察アカデミーがあり、近くには騎馬警察の歴史が学べる文化遺産センターもあります。
サスカチュワン州ではレジャイナを拠点に巡るのがおすすめ。レジャイナへは、飛行機、自動車、列車で行くことができます。