サンパウロのジャルディン ボタニコ (植物園) では、森の中の自然歩道を歩き、見る者の心を揺り動かす花の展示を眺め、自然をめでることができます。今では希少な大西洋岸の熱帯雨林を残し、ブラジル西岸の環境を保護、保存している植物園です。地元の植物に目を留め、庭園内の湖畔でリラックスしたり近隣のアトラクションを楽しんだりして過ごしましょう。
この植物園は市街内に設けられた一段と広い州立公園内にあり、現在 36 ヘクタール (89 エーカー) の敷地に約 380 種の土着種の樹木が植わり、研究フィールドや動物の生息地として保存されています。庭園内をいく筋も走る自然歩道をたどり、地元の土着植物で目を楽しませましょう。
板張り遊歩道のアラメダ フェルナンド コスタ通りを散策し、ピラルンガウアン クリークを流れる水の清らかさに目を留めてください。この小川がニンフ湖に注ぎ込む辺りには、色とりどりの花々が咲きにおい、何体もの彫塑 (ちょうそ) 作品が設置されています。
「五感の庭園」は、五感を通じて自然の手触りや香りまで感じ取れるよう工夫して 2003 年に造園され、触覚や味覚でも知覚できるさまざまなハーブが植えられています。次は斜面を下って泉に至る自然歩道まで足を延ばし、ピラルンガウアン クリークの源流を訪ねましょう。
多数の鳥類、樹上生活を営むタイプのほ乳類が、庭園の木々に多数住んでいます。カラフルなくちばしをこれ見よがしに見せつけるオオハシ、食べ物を探し回るサル類やナマケモノ。目立つ動きがあればすぐにシャッターを切れるように常にカメラの準備を整えておきましょう。
庭園内を散策しながら、人工のアトラクションも探しましょう。ジョアン・バルボーサ・ロドリゲスの植物博物館では、園内の環境保護について見て回ることができます。1928 年に設置されたリンネの階段を上ると、「分類学の父」カール・リンネ (ロルス・リンナエウス) の偉業が思い起こされます。
数時間かけて庭園を次々とめぐり歩いたら、ここから北東へ徒歩 20 分のサンパウロ動物園に移動して野生生物のことをもっと詳しく学んでみましょう。
植物園はサンパウロのダウンタウンから見て南東に位置し、電車か車で訪問します。月曜が休園日で、安価ながら入場は有料です。
