セント メアリー教会は、タラナキの人々にとって宗教的に重要な場所であり記念碑的な存在です。教会の建立は 1842 年。これにより、ニュー プリマスの小さな植民地で英国人コミュニティの存在が確かなものとなったのです。当初は質素な石材の建物だった教会ですが、長年の間に増築が重ねられました。現在では、荘厳な石造りのファサードと高い木材の天井が独特の雰囲気を醸し出しています。同教会は 2010 年に大聖堂として聖別されました。
160 年に渡りたびたび増改築されてきた石の外壁をじっくりと眺めてみてください。灰色の石が一貫して使用されており、全体が美しく調和しています。印象的な外壁は、教会からにじみ出る強さや厳粛さを反映し、安心感を与えています。灰色の石材と周辺の緑のコントラストに目を奪われることでしょう。
内部には美しい石と木彫りの装飾が施され、静ひつなステンドグラスの窓と豪華なオルガンもあります。ゆっくりと歩を進めて、歴史的芸術品を鑑賞しましょう。英語とマオリ語で記された真ちゅうの記念板には、教区の熱心な信者たちの名前が記録されています。信者席のひとつに座り、黙想や祈祷にひとときを捧げることもできます。
静かな庭園を散策し、教会の輝かしい歴史に思いを馳せてください。1860 年代のマオリ戦争下で英国軍によって占領され、牛の放牧地として使用されていたこの庭園には墓地もあり、1840 年代にまでさかのぼる墓石が残っています。初期植民者やマオリ族、イギリス兵たちの遺品もあります。この国の負の歴史についても向き合いましょう。2013 年に造園されたガーデン オブ リメンブランスは、石の彫刻と美しい植物がちりばめられた静かな瞑想の場です。
セント メアリー教会はいつでも拝観できます。入場料はかかりません。毎日 3 度ミサが行われるほか、コンサートや祝典などが開催されることもあります。耐震工事のため閉鎖されているので、現在の開館時間については事前にご確認ください。