ルスカ美術工芸博物館はスウェーデンで唯一、美術と工芸をテーマにした博物館です。20 世紀のファッションやデザインを振り返り、それを 18 世紀の儀礼的なスタイルと比べてみましょう。極東セクションに展示されている古代中国の工芸品は、1,000 年以上も前の驚くべきレベルの職人技を示しています。
ルスカ美術工芸博物館は 916 年に設立され、それ以来拡大を続けています。50,000 点を超えるテキスタイル、ガラス、陶器、ファッションは歴史的に重要なさまざまな時代から集めたものです。おかげでさまざまな宗教、時代間の相違点が目に付きやすいといえます。
建物の入口に立つ印象的な大理石のライオン像は明王朝時代のものです。見逃さないようにしましょう。中に入り、地元の職人の技を展示するホールを見学すると、スウェーデンの家具デザイナーは世界最高クラスだといわれる理由がわかります。
真の見どころは 2 階にあります。20 世紀の各年代の特徴を示すデザイン、品物の数々を目にすると、きっと当時の記憶がよみがえることでしょう。たとえば、70 年代のファンキーな色使いの家具、80 年代パンクスタイルの T シャツにプリントされた政治スローガンなどです。
4 階にある極東の展示にはブッダ像、日本の能面、1,000 年前の中国の優美な陶磁器といった貴重な品々があります。
博物館全体を見て回ると所要時間は約 2 時間です。カフェで軽食をとることができます。博物館はイェーテボリの中心地に位置するメイン ストリート、アヴェニーンにあります。このエリアの駐車場には限りがあり、また高額なので、博物館までは徒歩かトラムを利用するとよいでしょう。
ルスカ美術工芸博物館は月曜日と主な祝祭日を除く毎日開館しています。25 歳以上は少額の入場料が必要ですが、チケットは一年間有効で何度でも利用できます。移動展は別途料金が必要になる場合があります。博物館はガイドツアー、イベント、フィルム スクリーニング、ワークショップを開催しているので、関心があればウェブサイトで詳細情報をチェックしてみるとよいでしょう。