8/10 (良い)
Hitoshi、東京、日本
2011 年 3 月 18 日
良かった点 : 清潔度
気になった点 : 施設のコンディションと設備
ホテルのカブリオレ
Gavea Tropical Boutique Hotel は、とてもユニークなホテルです。
良い点は景色と解放感。悪い点は外出の不便さ。
こんなホテルに泊まったことは、いままでありませんでした。それは一言でいうと、「ホテルのカブリオレ」です。ホテルの部屋と外との間に、遮るものがありません。つまり、壁とかガラスがないのです。バルコニーと部屋を隔てるのは、折りたためる４枚の薄い板だけ。この板を開けているとエアコンは効かないし、虫や鳥なども入ってこれます。私の滞在中（３月はじめ）は、それほど暑くなくエアコンも必要ありませんでしたし、開けていても虫や鳥の侵入もありませんでした。
ホテルは急斜面に沿って建てられているので、その板を折りたたみ外に開くと、全面に景色が広がり、近くの木々と、運が良ければそこに住んでいる猿、遠くに山の間から海岸および山の上にキリスト像が小さく見えます。バルコニーに接するように置かれたベッドに横たわったまま、これらの景色を楽しむことができます。外からのぞかれることはありません。サウナ（１回約1500円）からもキリスト像が見える景色を楽しめます。
一方、このホテルは、数か所のゲートと守衛に守られた住宅街のなかにあり、鉄の扉に守られているので、治安の点では安心ですが、市の中心部へ外出するときは必ずタクシーを使わなければならない不便さがあります。タクシーはいつも、フロントに頼んで呼んでもらうしかありません。タクシーが出払っている時間帯のときは、ホテルの車に乗せてもらってダウンタウンまで行き、そこでタクシーを拾うことになります。しかも住宅街ですから、タクシーの運転手は、ホテル名、住所、地図を記したカードを示しても、なかなかこのホテルにたどり着けません。私は６回タクシーでこのホテルに戻りましたが、そのうち５回は運転手が近くの人や私の携帯電話を使ってホテルへ電話してやっと着けました。タクシーによるホテルへの帰還の不自由さが、私の一番不満な点です。
全部で６室しかない小さなホテルで、日本でいうとペンションや民宿のようなものです。オーナー夫妻（ベルギー人のジョンとブラジル人のエレーナ）とマネジャ（ファビアーノ）は親切でしたが、この３人しか英語を話せないので、ときどきホテルスタッフとのコミュニケーションに支障をきたしました。
部屋は広くなく、簡素です。バスタブはなく、シャワーだけです。洗面台は２つあり、トイレに敷居はありません。キッチンがありましたが、使いませんでした。インターネットへのワイヤレス接続は、部屋によってはよくありません。私の部屋No.5では、ドアから２～３m以内でないとワイヤレス信号を受信できませんでした。朝食は、解放感のあるバルコニーのような場所で、他のホテル客と一緒に取ります。コーヒーと果物はおいしいけれど、内容は簡素です。小さなプールとジムがありますが、使いませんでした。ホテルのレストランは予約が必要で、高いので、使いませんでした。ホテルスタッフはフレンドリーです。
料金はカーニバルシーズンであるということを割り引いても、割高感はありました。
とにかくユニークなホテルに泊まりたい人、解放感と景色の良さを堪能したい人、安全を最優先したい人、オーナーやマネジャとのやり取りを楽しみたい人にはお勧めです。
その他の平均的旅行者、すなわち、英語を話せない人、ホテルとの連絡に携帯電話を使えない人、場当たり的で気ままな旅に不安を感じる人にはお勧めしません。
