現在は文化施設となっていますが、第 2 次世界大戦中は日本軍の接待所として使われた建物です。松に囲まれたきれいな庭園を散策してください。
日本統治時代に、軍事施設として、また接待所として利用された松園別館は、現在では美しい自然に囲まれた文化施設として、観光客を集めています。美術品を鑑賞し、詩の朗読を聴き、松の木や原生植物に囲まれて癒しのひと時を楽しんでください。
松園別館は、1942 年に旧日本軍の指令所として、また位の高い将校の接待所として利用する目的で建設されました。花蓮市でももっとも標高が高い場所に位置しているのは、空域と海域を監視するのに適していたからです。しかもうっそうと茂る松林が、建物をカモフラージュしてくれます。かつて将校たちに束の間の憩いの場を提供した、きれいな庭園を散策しましょう。
緑のなかをゆるやかにカーブしながら続く、歩道があります。庭には、200 本以上の松の古木のほか、台湾原生の植物が生えています。シダやススキ、ガジュマルの木を、探してみてください。水生植物が茂る池もあります。
庭園内にある海が見える展望台から、景色を楽しみましょう。花蓮港、美崙溪、太平洋が一望できる絶景ポイントです。
4 つの建造物からなる松園別館は、台湾に残る旧日本軍施設のなかでも最も保存状態が良好な建物とされています。主要な建物は洋館ですが、屋根には日本風の瓦が使われています。現在この建物では、詩の朗読会や美術展、公演会、ワークショップなどが行われています。訪問予定日に特別なイベントが開催されるかどうかは、松園別館の公式 Web サイトでご確認ください。
古い木造の守衛詰所や、宿泊施設など、敷地内にある他の建物もご覧ください。
松園別館は花蓮市の北東部にあり、花蓮駅から 4 km (2.5 マイル) 離れています。毎日、早朝から夕方まで見学可能ですが、入場料がかかります。近くには、美崙海浜公園があります。