エドワード様式のポンプ場を利用した民俗歴史博物館。ぜひここを訪れて、激動の時代を乗りこえて発展した英国の民主主義について、その流れを追ってみましょう。
民俗歴史博物館は、英国の民主運動や労働者の権利を求める運動の歴史を教えてくれる博物館。産業革命から現在まで、約 200 年間についての展示がなされています。
博物館は、マンチェスターに唯一現存する、エドワード様式のポンプ場を利用しています。
2 階と 3 階にあるのがメインのギャラリー。英国で 19 世紀初頭に始まった民主主義という考えが、どのように生まれ、どのように広がったのかを知ることができます。また、産業革命の中心地だったマンチェスターで、労働者の労働条件の改善を求めた運動についての展示もあります。
英国の民主運動の誕生にはどのような人物が関わったのでしょう。労働組合を組織しようと試みた労働者たちは、どんな試練や困難に直面したのでしょう。こうした疑問に答える展示のほかに、政党の結成や 1926 年のゼネスト、婦人参政権運動などについての展示もあります。
3 階に上がってみましょう。英国民が投票権を得たあとに起きた出来事についての展示があります。横断幕やポスター、陶磁器、バッジなど、興味深いものばかり。演説者コーナーでは、過去に行われた重要な演説を聞くことができます。また、各ギャラリーでは家族で楽しめる実践型アクティビティも行われています。
200 年の歴史を振り返ったあとは、カフェ バー「レフト バンク」に寄って一休み。アーウェル川をながめながら、コーヒーや紅茶、地元のエールを飲みましょう。旬の英国料理をいただくこともできます。暖かい時期なら、テラスの席がおすすめです。
民俗歴史博物館は、マンチェスターの中心部、スピニングフィールズ地区のレフト バンクに位置します。博物館の徒歩圏内には駅やバス停がいくつもあり、大変便利。車の方は、道路の駐車スペースや近隣の駐車場に停めましょう。駐車料金は有料です。博物館は毎日開館していますが、クリスマスと元旦の前後数日は休館です。入館料は無料ですが、代わりに寄付を募っています。