大理石でできた豪華なファサードは、グラッシ館の見どころのひとつです。新古典主義様式を採り入れた 18 世紀の邸宅はグランド カナルに位置し、重要な現代美術館が入っています。ジョルジョ マッサーリが手がけたグラッシ館は、1797 年のベネチア共和国の崩壊前にこの運河上に建設された最後の大邸宅です。
美術館に収蔵されているのは、フランスの起業家であり現代アートコレクターであるフランソワ ピノーの所蔵品。膨大なコレクションから作品をピックアップして企画展が催されています。作品は中 2 階を含む 3 フロアの 30 室以上に展示されています。過去の展示では、写真家アーヴィング ペンなど、特定のアーティストに注目したり、映像での芸術表現や光の使用などのテーマを取り上げたりしています。
館内にはカフェもあるので、芸術鑑賞の途中でお茶とベネチア風ペストリーをいただきましょう。グランド カナルを一望できるこのカフェ。内装は、展示会に合わせて変えられてます。
劇場の見学もお忘れなく。観客席 225 席の劇場では定期的にコンサートや会議、講演の他、映画上映が行われています。
イタリア語や英語、フランス語のガイドツアーでは、建築と美術コレクションについてさらに詳しく説明してもらえます。追加料金を払う価値がある魅力的なツアーもたくさん。詳細はグラッシ館のウェブサイトで確認できます。
サン サムエレ広場でグランド カナルを見渡すグラッシ館へは、サン サムエレやサン アンジェロへの水上バスでアクセスできます。ローマ広場かトロンケット行きの列車に乗り、サン サムエレかサン アンジェロから船でアクセスすることも可能。
グラッシ館は火曜日とクリスマスを除き、毎日開館しており、入場は有料です。11 歳以下の子供は無料。12 歳以上の子供、学生、65 歳以上の高齢者には割引があります。