プラス マセナとはニースの中央広場のこと。旧市街と新市街の両方におよぶ広大な広場で、周囲にはさまざまな店舗やレストランが軒を連ねています。グラン アベニューやジャン メドゥサン通りなど、いくつかの主要道路が突き当たる交通の要所にあり、登校中や通勤中に立ち寄った地元の人たちでにぎわっています。広場の端にポツンポツンと建つカフェでコーヒーを飲み、寝ぼけた体に活を入れましょう。広場の中央を突っ切って路面電車の線路が走っているほかは、歩行者しかいません。
広場を取り囲むようにして建つ古い建物は、すべて壁が赤く塗られ、青いよろい戸が付いていて、いかにもこの地域らしい景観です。大きな石のアーチがかけられた道の先に、たくさんの店やレストランに混じって現れるギャルリ ラファイエットは、フランス一立派なデパート。香水やデザイナー ブランドの服を買い求めてはいかがでしょうか。
広場の一隅には噴水があり、中央に据えられた 7 m (22 フィート) のアポロン像をはじめ、ギリシャ神話の数エピソードを表現した彫像が施されています。ここも人の波を見て楽しむには絶好のスポットなので、この噴水の縁に腰掛けて辺りを眺めたり、他の観光客の例にならって噴水前で記念撮影したりしてお過ごしください。
夜、この広場で一番人目を引くのは、カタロニアのアーティスト、ジャウマ・プレンサによるモダン アート作品で、7 体の彫刻が照明で派手な色に染め上げられており、7 体のひざまずく男性像は、7 つの大陸をイメージしたもので、つや消し加工され、トラムの軌道に沿って設置された背の高いポール上に掲げられています。夜になると、広場に面した建物と噴水がライトアップされます。
ここは一年中、何かしら催し物をやっている場所で、毎年 12 月はクリスマス マーケットが開かれ、たくさんのテントと一緒にクリスマス ツリーや大観覧車が仮設されます。7 月 14 日のパリ祭に来れば、軍事パレードや花火が見られます。
この広場からプロムナード デザングレへは、路面電車で中央駅まで 2 駅分乗るか、歩いても 10 分ほどで行ける距離。周辺の通りにもブティックやデザイナー ブランドの店が立ち並んでいるので、気の向くままに散歩してみてください。