ダム広場にそびえる荘厳な 17 世紀の新教会は、国内でも最も重要な教会建築のひとつです。1814 年のウィレム 1 世から現在のウィレム アレクサンダー オランダ国王にいたるまで、さまざまなオランダ君主の戴冠式が行われてきた場所です。王室行事が行われる場合以外は、芸術や文化に関するさまざまな展覧会が開催されます。
新教会では、世界中から集められた文化的価値の高い工芸品や宗教遺物が展示されます。展示内容はしばしば入れ替えられるので、常に新しい発見があります。近年では、アメリカ インディアンの芸術文化や明朝の芸術品、ユダヤ人の文化と歴史、オラニエ ナッサウ家の歴史やイスラム芸術と建築についての展覧会なども催されました。
名前とは反対に、この教会には長い歴史があります。市内の人口が急増し、旧教会で教区民を収容できなくなったために建立されました。もともとは 15 世紀建造ですが、1645 年には焼失。その後すぐゴシック様式で再建され、19 世紀と 20 世紀初頭にネオ ゴシック様式で改築工事も行われました。教会内部では、高いアーチ型天井と漆喰の壁が明るく広々とした雰囲気を演出しています。これは、黄金時代の芸術家エマヌエル デ ウィッテが手がけたものです。
通常正午に行われるリサイタルで、心に染み入るようなオルガンの音を堪能してください。同教会の美しいオルガンは、1655 年に完成したものです。華やかな掘り込みが施された木製説教壇も必見。製造には 10 年以上の月日がかかったといいます。オランダ女王ウィルヘルミナ王女の戴冠式を描いたステンドグラスも見事です。教会には海軍提督ミヒール デ ロイテルや詩人フォンデルなど、オランダの著名人の墓碑もあります。
新教会に隣接するカフェでは、コーヒーとオランダのアップルパイを味わいましょう。ダム広場を囲む豪華な建築群を見上げてください。教会は昼前から夕方まで、毎日見学可能です。入場料がかかります。アムステルダム ミュージアム カードを提示すると、展覧会の見学は無料になります。写真撮影は、係員に了承を得てからにしましょう。