ビザンチン文化博物館は、3 世紀から千年以上続いたギリシャのビザンチン時代の資料を 2900 点以上収蔵しています。博物館に収められた古代遺物の多くは、ビザンチン帝国の中心地の 1 つだったテッサロニキで発掘されたものです。
博物館の中に入る前に、まずは外観をご覧ください。1994 年にオープンしたこの博物館の建物は、一流建築家のキリアコス・クロコスによって設計されました。公共の建築物としてはギリシャ屈指の美しい作品と評されており、国定歴史建造物に定められています。
博物館の常設展示品は 11 の部屋に分けられており、年代とテーマの両方でたどることができます。まずは、第一の部屋に向かいましょう。初期キリスト教教会に関する展示場で、宗教的なモザイク画、絵画、彫像が多数展示されています。
展示室を順番に見て回れば、道具や硬貨から、フレスコ画や聖人の肖像画まで、ありとあらゆる資料を目にすることができます。展示品にはマルチメディア ディスプレイや詳しい解説文、ビジュアル資料などが添えられているので、ぜひじっくりご覧ください。展示品を見ていると、この博物館の目的は、ビザンチン帝国の遺物を展示することだけではなく、この時代の生活や文化を包括的に描き出すことだということが、お分かりいただけるでしょう。
最後の部屋は、この博物館にスポットを当てた興味深い展示場になっています。ここでは、博物館の運営方法や新しく発掘された遺物がどのようにして展示されるのかなどが紹介されています。博物館では期間限定の特別展やイベントを定期開催しています。テッサロニキ滞在中に何があるか、忘れずにご確認ください。
博物館にはカフェ レストランが併設されており、軽食、お菓子、飲み物をいただくことができます。すてきなテラス席があるので、展示品を見たあとにゆったり休憩するにはぴったりです。
ビザンチン文化博物館は年中無休で、少額の入館料がかかります。テッサロニキ考古学博物館でも使える共通入場券が割引価格で購入できます。高齢者、学生、19 歳未満の子どもは入館無料です。祝日はすべての来館者に対し無料開放されます。