サン アントニオ初の公立博物館でもあるこの博物館は、今ではこの都市で最も観光客に人気の観光スポットになっており、訪問者の視点からデザインされたウィット博物館は、観光客に限らず、地元っ子の間でも大変人気です。博物館に入ったら、地元の歴史や科学、恐竜、そして古代エジプトに関する展示品の中をゆっくり巡って、実際に展示品に触れてみましょう。
また、ウィット博物館自体も、なかなか興味深い歴史があります。1990 年代初頭、地元の学校教師が公立の歴史博物館を設立することを思い立ち、その夢を実現するために学校の児童たちが街角で募金を募りました。この時に集まった募金で入手した最初の自然史コレクションは、現在、サン アントニオのハイスクールに展示されています。その後、ビジネスマンのアルフレッド ウィット氏から寄せられた巨額の寄付金により、博物館は現在の所在地、ダウンタウンの北側、ブラッケンリッジ パーク内を流れるサン アントニオ川の河岸に移動しました。
ウィット博物館の誇りであるサウス テキサス ヘリテージ センターでは、非常に興味深い地元サン アントニオの歴史を学ぶことができます。膨大な数の展示品の中には、1850 年代、サン アントニオがアメリカ西部の商業の中心地だった頃の銃や焼き印、そしてサドルに跨っているカウボーイの姿などがあります。この他にも当時の様子を写しだした数々の歴史的な写真が展示されているほか、小型のロバが引く荷馬車への荷積みを実体験してみることもできます。また、タッチスクリーン型のコンピュータで、牛の群れの引率シミュレーションに挑戦も可能です。実演も毎日行われており、昔のログキャビンの中に実際に入って、かつての南西部での人々の生活を垣間見ることもできます。
ウィット博物館のもう 1 つの目玉は、主要ビルの隣にある H-E-B サイエンス ツリーハウスです。4 階建て、1394 ㎡ (15,000 平方フィート) の広さを誇るツリーハウスは、科学実験を実際に体験できるため、子供たちに特に人気のアトラクションです。音波や空気の力、エネルギー、そして機械について楽しくダンスやゲームを通して学ぶことができます。
また、トリケラトプスやティラノサウルスの化石が展示されている、巨大な恐竜展示エリアや、数千年の歴史を語る古代エジプトのミイラ展示エリアを巡って楽しむ時間もしっかりとっておくことをお忘れなく。疲れたら、アメリカ人彫刻家ガットスン ボーグラムの手によるトレイル ドライバーズ モニュメントが置かれた中庭でゆっくりしましょう。ガットスン ボーグラムは、アメリカの歴史建造物の中でも最も有名な、ラシュモア山の 1 つを製作した彫刻家として有名です。
ウィット博物館への入場券はオンラインでも、博物館入口でも入手可能です。ツアーに参加して、博物館内のおみやげショップで他では手にはいらないサウス テキサスならではのおみやげをゲットするのも良いでしょう。館内には飲食店がありませんが、歩いてすぐの距離に数多くのレストランやカフェがあります。
