ラルコ博物館では、スペイン人がやってくるまでの 1 万年間にペルーで紡がれた豊かな歴史を、貴重かつ多彩な展示を通じて紹介しています。展示ホールには、モチェ族、チム族、ナスカ族、インカ族など、先住民族の暮らしをしのばせる展示が所狭しと並んでいます。博物館は先コロンブス時代のピラミッド上に建てられた 18 世紀の豪邸を利用していて、ペルーの古代文明のセクシーな土器が有名です。
常設展はもちろん、特別展もお見逃しなく。性愛をテーマにした土器にかんしては、ここに世界最大のコレクションがあると言われています。数千年前の南米で生きた先住民族の性愛行動を、陶器の模型を通じて知ることができます。これらの模型は、ペルー人アーティスト、ラファエル ラルコ ホイレが、先コロンブス時代の先住民の性習慣について膨大な調査を行った上で 1960 年代に製作したものです。
金や宝飾品の展示ブースは、古代社会の支配者たちが身につけていた貴重な装飾品が展示されている常設展です。鼻輪、冠、仮面を眺めながら、それを身につけた支配者たちの姿を想像してみてください。文化展示のブースでは、1 万年におよぶペルーの歴史を4 つの地域に分けてひもといています。博物館を巡る英語版ガイド ツアーもあります。
手入れが行き届き、カラフルな花々が揺れる館内庭園を散策し、静かで落ちつける環境の中でゆったりとくつろぎましょう。魅力的な庭園を眺められる館内レストランでディナーはいかがですか。併設ギフト ショップでは、館内展示作品の複製モデルを買い求めることができます。
ラルコ博物館の名は、この古代遺物コレクションを創設したラファエル ラルコ エレラにちなんでいます。オープン初日は奇しくも 1926 年の独立記念日でした。毎日朝から夜まで開館しています。入場料はお手頃です。
ラルコ博物館は、市街南西部に当たるプエブロ リブレ地区にあります。マリアーノ コルネホ通り沿いのバス停で降り、南へ数ブロック歩くと、この博物館に着きますが、市街中心部からタクシーを拾うと、15 分ほどで着きます。この博物館の近くに、動物園や植物園を併設した大型公園、パルケ デ ラス レイェンダス (伝説の公園) があります。