アフリカ博物館を一回りすれば、南アフリカの文化や歴史が一通り把握できます。歴史上の重要な出来事について学び、考古学的な発掘品を観察。写真展示を見て回ったら、各年代の衣服の展示も見ておきましょう。この博物館は、エドワード様式の建物の中にいくつかの博物館が入った複合施設。かつては青果市場として使われていた建物です。
アフリカ博物館の主な展示は、社会的、政治的、経済的な出来事について説明したもの。常設展示「サウンズ オブ ザ シティ」では、マラビと呼ばれる黒人居住区の音楽や、タウンシップのジャズなど、南アフリカ特有の音楽の発展について知ることができます。
18 世紀から現在までの政治風刺画のコレクションも必見。ネルソン マンデラや反アパルトヘイト運動に身を投じた 155 人の活動家が国家反逆罪で訴えられた裁判についての視聴覚展示もあります。この裁判は 1961 年まで続き、全員が無罪となりました。マハトマ ガンジーに縁のある市内の名所や、人種差別に対するガンジーの運動について解説した展示も見ておきましょう。
地質学博物館には、15,000 点もの岩石や宝石の標本があります。アフリカ南部で採掘されたダイアモンドやオパールなどの貴石のコレクションでは、南アフリカ最大級の収蔵数を誇ります。
年代ものの服装の展示を見るなら、ベルンベルク ファッション博物館へ。ドレス、アクセサリー、飾りをふんだんにつけた大きな帽子、靴など、ヴィクトリア朝時代やエドワード朝時代の衣服や服飾小物の展示は見ごたえがあります。
ベンスーザン写真博物館では、1839 年以降の写真の発展をたどることができます。ここでは、湿板を使った写真の現像からデジタル映像に至るまで、写真技術の進化がわかります。数百ものアンティーク カメラと数千もの写真や写真集が見ものです。
アフリカ博物館は、ヨハネスブルグのダウンタウンの西にあるニュータウン文化地区にあります。この地区にあるレストランはひとつ。また、ビールの博物館である SAB ワールド オブ ビアや、科学技術に関するインタラクティブな展示が特徴のサイボノ ディスカバリー センターも地区内にあります。
路線バスがアフリカ博物館前とヨハネスブルグの中心部に停まります。徒歩で 20 分の距離です。車でアクセスする場合は、博物館の中央入口の向かいにあるメアリー フィッツジェラルド広場に、メーター式の駐車場があります。アフリカ博物館は火曜日から日曜日まで開館しており、入館は無料です。