壮麗なイヴァン ヴァゾフ国立劇場に足を運び、20 世紀初頭の華やかな建築と、オペラ、バレエ、演劇などの舞台芸術を鑑賞してみませんか。付近のカフェのテラス席から行き交う人々を眺めたり、隣接する静かなグラツカ グラディナ (市民庭園) でくつろぐのもおすすめ。イヴァン ヴァゾフ国立劇場には 3 つのステージがあり、合計で 1,000 人以上を収容できます。ブルガリアでもっとも尊敬される役者たちもこの劇場の舞台を踏んでいます。
オーストリアの有名な建築事務所、ヘルマー & フェルナーが手掛けたこの劇場は 1907 年に建設され、ソフィアを代表する壮大なランドマークのひとつとなっています。正面入口から後ろに下がり、左右対称のファサードを眺めてみましょう。6 本の柱の上に屋根が載った大きなポーチは圧倒的な存在感があります。切妻屋根の部分は、アポロと女神たちの彫像で装飾されています。屋根の左右には対になった塔があり、ギリシャ神話に登場する翼を持った勝利の女神ニケの像を冠しています。
ぜひ舞台を鑑賞し、劇場の内装にもご注目ください。ここで上演されるのは、シェイクスピアから独立系まで幅広い演劇作品、ドン ファンなどのバレエ作品、また、ケン・キージー作『カッコーの巣の上で』のような有名小説を題材とした演目など、多岐にわたります。メインのステージで鑑賞する場合は、ステージのカーテンの複雑な装飾をお見逃しなく。ストラヴィンスキーの『火の鳥』をモチーフにした紋章が施されています。
劇場の前には居心地の良い広場があります。広場にあるカフェの屋外テラス席は、コーヒーや冷たいビールを片手に通り過ぎる人々を眺めながらくつろぐのに絶好のスポットです。グラツカ グラディナを訪れるのもおすすめです。華麗な装飾のある噴水を見たり、広々とした緑の芝生でくつろぎながら地元の人々がチェスに興じる様子を眺めて過ごしましょう。
イヴァン ヴァゾフ国立劇場は、ソフィア市内にあるいくつかの主要な観光名所から徒歩圏内の距離です。たとえば聖ゲオルギー教会や国立美術館、アレクサンドル ネフスキー大聖堂などが近くにあります。最寄りの地下鉄駅はセルディカ駅。徒歩で約 10 分です。車で訪れる場合は、グラツカ グラディナの北端にあるメーター式有料駐車場をご利用ください。
ほとんどの公演はブルガリア語のもので、年間を通して常時上演されています。上演スケジュールについては劇場の公式ウェブサイトでご確認ください。