空高くそびえる塔に、優美な丸天井。思わず圧倒されるほどの壮大さを誇る無原罪の御宿りの大聖堂は、マサトランの歴史地区に堂々と建っています。建築学の観点からも高く評価されるファサードは必見。一通り外観を眺めたら、大聖堂の中に足を踏み入れて。シャンデリアや聖像、フレスコ画やモザイクなど、きらびやかな装飾をじっくりと眺めてみましょう。
マサトランの旧市街に位置するこの大聖堂は、街区まるまる 1 つ分の広さを持ちます。この聖堂の建築は 1856 年に始まり、完工までなんと 40 年もの月日を費やしました。聖堂の周りを散歩しながら、その圧倒されるほど壮麗な外観を鑑賞して。ゴシック様式とムーア様式が融合した華麗な装飾は、時間をかけてじっくりと眺めるに値する美しさです。優美な彫刻が施された正門の上には、2 つの塔が切り立ちます。大聖堂を飾るのは、黄金のタイルで覆われた丸天井の小塔。その横には小さいドームが建っています。
聖堂の内部は芸術の宝石が散りばめられた華やかな空間。ルネッサンス様式の洗練された丸天井と、それを支えるゴシック様式のアーチは見応えがあります。金箔で彩られたバロック様式の祭壇は必見。小さな彫像が置かれ、カトリック教会の教義の 1 つである「無原罪の御宿り」の場面が描かれています。内部にふんだんに凝らされた装飾、レリーフが施された壁、きらびやかなシャンデリアや壁画の美しさは、誰もが息を飲むほどです。中でもオルガンは必見。とてつもなく豪華なこの楽器は、かの有名なフランスのオルガン職人アリスティド カヴァイエ コルの手によって作られました。
大聖堂を訪れるなら昼間がおすすめ。ステンドグラスを透かして光が差し込み、大聖堂全体を色鮮やかに照らし出します。窓に目をやると気が付くのが、たくさんのダビデの星。これらは、豊かなユダヤ人による教会への寄付に対して、感謝の印として描かれました。
大聖堂から見下ろすのは共和国広場。革命広場の名でも知られるこの場所は緑に溢れ、中央には昔ながらの野外音楽堂が設置されています。ベンチに腰かけ、日陰で休息を取りながら、大聖堂の壮麗な姿をもう一度眺めてみましょう。広場のあちらこちらに立つ屋台では、飲み物や軽食などを販売しています。
無原罪の御宿りの大聖堂は、マサトラン旧市街の観光名所と合わせて周るのにぴったりのスポットです。色彩豊かなホセ マリア ピノ スアレス ミュニシパル マーケットでは、屋台を見て周ったり、現地ならではの風味豊かな料理を味わってみたり。アンジェラ ペラルタ劇場では、オペラや生演奏を鑑賞して上質なひとときを堪能しましょう。マサトラン考古学博物館やマサトラン美術館は、大聖堂から徒歩で 10 分もかかりません。
