5500 年分の陶器、芸術品、道具、武器を展示するイラクリオン考古学博物館。ここの目玉のミノア文明展は、この種の展示場としては世界一だと幅広く認識されている、すばらしい展示場です。時間をかけて見学しましょう。その他にも新石器時代の道具や彫像、エジプトと取引していた品物、すぐれたローマの芸術品やフレスコ画など、興味深い資料が多数展示されています。
イラクリオン考古学博物館は、1883 年に骨とう品の小規模なコレクションを展示する施設としてはじまりましたが、周辺エリアで考古学的発見が相次いだことから、コレクションは急速に大きくなりました。現在の建物は 1940 年に建てられたもので、5500 年もの歴史の中で生まれた貴重な資料を 1 万 5 千点以上展示しています。ヨーロッパで最も大きく、最も重要な博物館の 1 つであり、ミノア文明の遺物の膨大なコレクションを有することで最も知られています。秀逸なコレクションですので、クレタ島にお越しの際は必ずご覧ください。
展示室は 23 室あり、クレタ島の歴史を年代順に紹介しています。まずは新石器時代の展示場に向かいましょう。古代の道具や新石器時代の豊穣の像が展示されています。時代を進むにつれて道具や芸術作品は徐々に洗練されていくので、その点にもぜひご注目ください。他にも、エジプト人と取引していた品物や宮殿の壁に飾られていた色鮮やかなフレスコ画をはじめ、想像力を刺激する遺物が集められています。中でも、蛇の女神像や宗教儀式で使用された恐ろしい見た目のアルカロホリの斧は必見です。展示品はすべて発掘現場ごとにまとめられているため、各現場が何で有名なのか簡単に知ることができます。
この博物館に来たら、ミノア文明展には必ず足を運んでください。独立した展示場にミノア文明にまつわる資料が展示されており、この種の展示場としては世界屈指のすばらしさと称されています。ミノア文明を象徴する非常にすぐれた色鮮やかなフレスコ画や、神や動物の小さな彫像など、興味深い品ばかりですので時間をかけて鑑賞しましょう。美しい装飾の施された陶器も必見です。
イラクリオン考古学博物館は、イラクリオンの中心地、エレフテリアス (自由) 広場の一角にあります。夏の間、博物館は毎日営業しています。その他の季節の営業時間は博物館のホームページをご確認ください。入館は有料です。