北欧の画家、スウェーデンの画家が見た世界を追体験し、イェーテボリ独自の芸術運動から生まれたスタイルをじっくり鑑賞しましょう。15 世紀にさかのぼる欧州美術の大規模コレクションには、世界的に有名な巨匠の絵画も含まれています。また、イェーテボリ美術館には素晴らしい一時展示スペースがあるので、ここで紹介されている作品も要チェックです。
1923 年にイェーテボリ創設 300 年を記念して建てられたこの美術館は、新古典主義建築の典型例といえます。中に入る前に、狭く高いアーチが並ぶファサードと、イェーテボリの伝統的なレンガ造りによる黄土色の壁を鑑賞しましょう。館内の所蔵品は 6 フロアに分かれて展示されています。スウェーデン美術と北欧美術がかなりの部分を占めます。
19 世紀初期から半ばにかけてスウェーデンで活躍した芸術家の作品を鑑賞しましょう。この頃盛んに活動していたのはデュッセルドルフ派でした。細部が描き込まれた地元の風景を描いたので、農民が畑でどんなふうに働いていたか、200 年近く前の中流階級はどんな家に住んでいたかが伝わってきます。
フュルステンベルク ギャラリーの展示は主に 19 世紀初頭の作品です。特に有名なのはムンクとラーションでしょう。イェーテボリのカラリストを取り上げている展示は見逃せません。大胆な筆使いと明るく情熱的な色使いには、ゴッホとその同時代人による影響が見てとれます。
6 部屋を占める欧州芸術コレクションの大半は 15 ~ 17 世紀の作品です。レンブラントの「The Knight with the Falcon (騎士とハヤブサ)」、ルーベンスの「The Adoration of the Magi (東方三博士の礼拝)」などがあります。モネやピカソといったほかの巨匠の作品もこのコレクションの見どころです。
英語によるガイドツアーがあります。ひと休みするなら、カフェに立ち寄ってランチや飲み物をとりましょう。
イェーテボリ美術館はイェーテボリのメイン スクエア、イェータプラッツェンにあります。6 ~ 8 月は毎日開館しており、それ以外の月は月曜日が休館日です。25 歳以上は少額の入場料が必要ですが、チケットは一年間使えます。移動展は入場料が必要な場合もあります。