下町と山の手に分かれたオーシュの街をつなぐのは、長い石の階段。上った先には街を一望する見事な景色が広がっています。歴史的建造物の数々があるのも、街を見下ろすこのエリア。にぎやかな広場で人間観察をして過ごしたり、スタイリッシュな洋服や靴を探してショッピングを楽しんだり。
オーシュ観光は、穏やかに流れるジェール川の西岸からスタートしましょう。遠方にはクリーム色の家並みが広がっています。高さ 35m もある 234 段の記念階段、エスカリエ モニュメンタルを上りきると、目の前に街の中心、レピュブリック広場が現れます。観光案内所で観光マップをもらって散策を続けましょう。この高台からは、ピレネー山脈へと続くジェール渓谷まで見渡すことができます。
次は巨大なサント マリー大聖堂のある広場へ。大聖堂の建設が始まったのは 1489 年。2 つの高い塔は 16 世紀に増築されました。壮大な大聖堂は、室内も圧倒されそうな迫力。正面から中に入ると、繊細な彫刻が施された聖歌隊席と 18 枚の窓を飾る鮮やかなステンドグラスに目を奪われます。
大聖堂から南に少し歩くとサリニ広場があり、堂々としたアルマニャックの塔が建っています。黒みがかった石積みの塔は高さ 40m あり、14 世紀には牢獄として使用されていました。
北に向かうと見えてくるのはジャコバン美術館。明るく広大な 14 世紀の修道院内に設けられた美術館は、アメリカ先住民の工芸品、ガスコーニュ地方の文化遺産などのコレクションを所蔵しています。
ジェール川に戻って東側に歩くと、細い路地に、個性的な洋服やハンドメイドのおみやげ品を売るショップやマーケットが軒を連ねています。散策の終わりに旅の思い出の品を探したり、カフェテラスで明日の予定を考えたりするにはぴったりのエリアです。
オーシュは南フランスのミディ ピレネー地方にあります。トゥールーズの西 80km に位置し、パリからは車で 7 時間ほど。快適なホテルと上質な魚や肉を使った伝統料理を味わえば、お腹も心も満たされること間違いなしです。
中世からほとんど姿を変えることなく受け継がれてきたオーシュの街。通りや路地を歩いて中世の街並みを満喫しましょう。