この荘厳な 18 世紀の建物には、地元のアーティストをはじめ、国内外のアーティストの作品を随時入れ替えながら展示する美術館があります。カフェや図書室も併設しており、多角的に楽しめます。

グラスゴーのギャラリーオブモダンアート (GoMA) は、スコットランドをはじめ、世界中のあらゆる国々のアーティストを紹介する芸術と文化の集大成です。3 つのフロアに展示された写真、彫刻、版画、絵画など、多彩な形式の芸術作品を鑑賞できます。カフェでコーヒーを飲んだり、地階の図書室で感動的なデザインやアートの書籍に巡り合うという楽しみもあります。現在 GoMA が使用しているこの建物は、スコットランドの富裕なタバコ商人の邸宅として建てられ、その後、スコットランド王立銀行、王立取引所を経て、1996 年に美術館としてオープンしました。館内に足を踏み入れる前に、その新古典主義建築をじっくり目に焼きつけておきましょう。華麗なコリント式の列柱、モザイク模様をほどこしたファサード、ドーム屋根の塔など、写真映えも抜群です。館内の写真撮影には許可が必要ですが、ほとんどの場合、三脚やフラッシュを使用しないという条件で許可が下ります。受付で館内案内図を受け取り、自由に鑑賞して回りましょう。展示やイベントの予定は、GoMA の公式 Web サイトのカレンダーでご確認ください。展示の入れ替えが頻繁なため、訪れるたびに、何か新しい発見があるはずです。スコットランドが誇る著名な彫刻家カーラブラックの作品展が開催されたこともありました。ブラックは 17 トン (34,000 ポンド) のおがくずを使ったマットレス風の作品でも有名です。GoMA は何かを考えるきっかけになるような展示で知られ、アメリカ人アーティスト、アンディウォーホールなど、国際的な美術の潮流に影響を及ぼした芸術家の作品も収集しています。グラスゴー国際視覚芸術祭のメイン会場としても活用されています。 3 ～ 12 歳の子ども向けにサタデーアートクラブと題したワークショップも開催しており、幼い芸術家の卵たちが、型にとらわれることなく多彩な絵画技法を楽しんでいます。展示中の作品を制作したアーティストが、子どもから大人まで、幅広い層の聴衆に向けて講演を行うこともあります。グラスゴーの中心部、ロイヤルエクスチェンジスクエアにあるギャラリーオブモダンアートへは、ジョージ広場からも楽に歩いて行けます。美術館は毎日開館、入場は無料。インターネットアクセスも無料です。事前に予約すると、ガイド付きツアーにも参加できます。