セロ デ ラス カンパナス国立公園は歴史と自然が調和して街の象徴となっている憩いの場。ケレタロ中心部郊外の丘の上にあります。手入れの行き届いた庭園と市立博物館、そして歴史上重要な軍事事件とその指導者の記念碑があります。セロ デ ラス カンパナス (鐘の丘) 国立公園の名前の由来となっているのは一式の石。叩くと鐘のような音が鳴ると言われています。
丘のふもとにある銘板を探してみましょう。1867 年にハプスブルク家出身のメキシコ皇帝マキシミリアン 1 世がメキシコ軍のマリアノ エスコベド将軍に降伏した場所を示しています。フランスによる 5 年間の軍事干渉の終わりを告げた出来事です。マキシミリアンは 2 人の忠実な部下と共に軍事裁判にかけられ、銃殺されました。階段を昇って趣のあるピンク色の礼拝堂へ向かい、マキシミリアンをたたえる十字架を見てみましょう。この十字架は皇帝がメキシコに到着した時に乗っていた船の木材から作られています。
ケレタロの住民の暮らしぶりについて詳しく知りたいなら、ラ マヒア デル パサド博物館へ。インタラクティブ展示によって、ケレタロの歴史を古代の草創期から 20 世紀まで時代を追って解説しています。マルチメディア ギャラリーやパズルのほか、伝統衣装を着てみることもできるので、子どもも大人も楽しみながら学べる博物館です。
公園の一番高い所には円形のテラスがあり、装飾を施した石の欄干で囲まれています。19 世紀の大統領ベニート フアレスの高さ 13 m の像がテラスを見下ろしています。
暑い季節には、街の蒸し暑さから逃れて一息つくにはぴったりな場所です。ピクニックの用意をして芝生の上で楽しんだり、木陰で本を読んだり。見事に手入れが行き届いた生垣や花壇を眺めているだけでも飽きません。名前の由来となった不思議な石を叩いて、鐘のような音が聞こえるか耳をすませてみては。
この公園はケレタロ中心部の西側にあり、アルマス広場からは車で 15 分、徒歩で 30 分ほどの距離です。
セロ デ ラス カンパナス国立公園は毎日日の出から日の入りまで開園しています。ラ マヒア デル パサド博物館は、火曜日から日曜日まで開館。入館は有料です。博物館のガイド ツアーは申し込みに応じて開催されます。