5 世紀にわたる多彩な作品を収蔵しているクロフォード美術館。絵画、写真、彫刻、映像作品を鑑賞できます。クロフォード美術館は、グレコ ローマン時代とネオ クラシカル様式の彫刻の寄付を受けて 1819 年に開館しました。現在は、2,500 点を超える常設コレクションを収蔵しています。その大部分をアイルランドの芸術作品が占めていますが、ヨーロッパの著名アーティストによる作品も展示されています。
現在美術館となっている 3 階建ての建物は、1724 年に税関として建てられた見事な建造物。各階の展示室で常設展および企画展が開催されています。
展示されている作品の多くは、アイルランドを代表する芸術家によるもの。ジェームズ バリー、ナサニエル ホーン、ジョン ラヴェリー卿などの作品を鑑賞できます。父子ともに名高いジョン B イエーツ、ジャック B イエーツの作品は必見。また、メイニー ジェレットやアン バトラー イェーツといった 1886 ~ 2000 年に活躍したアイルランドの女性芸術家に特化した展示も見逃せません。
彫刻の展示室もクロフォード美術館の主な見どころです。グレコ ローマン時代を代表するイタリアの彫刻家、アントニオ カノーヴァ作のアドニス像やソクラテス像など、古代ギリシャにまつわる彫像が展示されています。カノーヴァの作品の多くは 19 世紀初めにヴァチカン美術館からコークに移されました。
他にも、素描や写真、ステンドグラスなど多彩な作品を展示。ヘンリー ジョン ノブレットの水彩画や、サミュエル フォードの未完のスケッチ「反逆天使の墜落」は見応えがあります。クーパー ペンローズ コレクションの書籍や陶器、家具などからは、18 世紀の一流商家の豪勢な暮らしを見て取ることができるでしょう。
クロフォード美術館はコークの街の中心にあるので、イングリッシュ マーケットやセント パトリック橋などの名所からも歩いてすぐ。路線バスの停留所も美術館近くにあります。車でアクセスする場合は、近くのポール通りの駐車場が有料で利用できます。
クロフォード美術館は入館無料。休館日は日曜日と特定の祝日。木曜日には閉館時間が延長されます。ギャラリー ショップで作品の複製版を買ったり、カフェで軽食や飲み物を楽しんだりするのもおすすめ。詳しくは、美術館の公式ウェブサイトをご覧ください。