運河や中世の建物、古い教会があるコルマールを訪れたら、誰もがたちまち魅了されてしまうでしょう。古い建物の中には、この町の美術史に残る有名アーティストによる重要な作品が収蔵されています。アート、建築、そして週末に開催される素晴らしい光のショーを観るために、ぜひこの町を訪ねてください。
15 ~ 16 世紀に造られた半分木造の家が立ち並ぶ狭い石畳の道がある中世の町を散策しましょう。リトル ヴェニスと呼ばれるエリアで、運河に面したカフェのテラスでコーヒーを一杯。
コルマールが輩出したもっとも有名な人物といえば、自由の女神の作者であるフレデリック バルトルディです。独立 100 周年を記念してフランスがアメリカ合衆国へ寄贈したのです。バルトルディ美術館で、自由の女神像についての知識を仕入れ、数多くのバルトルディの彫刻を鑑賞してください。町のあちこちでも、バルトルディの彫刻を目にする機会があるでしょう。
コルマール出身のもうひとりの有名芸術家がマルティン ショーンガウア。15 世紀に描かれた「バラ園の聖母」が、ドミニカン教会にありますのでご覧ください。ゴシック様式のこの教会では、14 世紀のステンドグラスの窓もお見逃しなく。その後は サン マルタン大聖堂へ向かいましょう。数多くのゴシック、ルネサンス彫刻を見ることができます。
宗教芸術をさらに鑑賞するには、ウンターリンデン美術館がおすすめです。かつて修道院だったこの建物には、傑出した中世絵画、ルネサンス絵画が収められています。最重要作品のひとつがイーゼンハイムの祭壇画です。ご家族旅行で、お子様が宗教芸術に興味がない場合は、おもちゃ博物館がおすすめ。19 世紀から現代までのおもちゃやゲーム類のコレクションが展示されています。
金曜日と土曜日の夜には、建物や運河が様々な色彩の照明でライトアップされ光のショーがありますのでお見逃しなく。
コルマールはフランスの最東端、ドイツとの国境近くにあります。コルマールへは、フランスの多くの主要都市から鉄道が通じています。市内に到着した後は徒歩で散策するか、ゴンドラや市内を走る観光列車を利用してください。
アート鑑賞と運河と中世の町並みが楽しめるコルマールは、旅の目的地としては申し分ありません。