長洲島は、香港から 16 km (10 マイル) 離れた場所に浮かぶ島。世界有数の大都市・香港のにぎやかな雰囲気とは大きく異なり、のんびりとした空気の漂う場所です。観光客はもちろん地元民も観光に訪れるこの島で一日過ごせば、日常の慌ただしさを忘れて身も心もリラックスすることができます。
長洲島へはフェリーで向かいます。島に着いたら徒歩または自転車で周遊しましょう。この島では自動車は規制されていますが、23000 人の島民は車が無くてもなかなか上手に生活しています。長洲島の面積はおよそ 242 ヘクタール (600 エーカー)。2 つの丸い形の土地を狭い地峡が結んでいて、地峡の端から端まではわずか 5 分で歩くことができます。
島に着いたら、フェリー乗り場から長洲西堤路を南西に方角に歩き、島の主な名所に向かいましょう。まずは、200 年の歴史を持つ天后廟へ。海の神様を祭った寺院で、同じ寺院が香港の至る所に 70 以上存在しています。天后にお参りをするために訪れた参拝客は、眼下に広がる美しい砂浜を満喫していきます。
天后廟の次は張保仔洞に向かいます。19 世紀に 5 万人もの手下と 600 隻の海賊船を率い、のちに改心して中国海軍将校になった大海賊の隠れ家だった洞窟です。残念ながら財宝は隠されていませんが、わくわくする洞窟探検が楽しめます。洞窟は短いですが薄暗いので、懐中電灯を持って行くとよいでしょう。
洞窟探検のあとは、長洲ファミリー トレイルを散策しましょう。歩道と手すりが石で作られていることから、「長洲のミニ万里の長城」という愛称が付けられています。海を眺めながら歩けるトレイルで、珍しい岩石層や美しい砂浜が目を楽しませてくれます。ウィンドサーフィンのオリンピック金メダリストを育てた美しいビーチにも、忘れずに足を運びましょう。観光のあとは、町に戻って絶品の海鮮料理をお試しください。
長洲島で最も有名なお祭りといえば、毎年春に数日間にわたって開催される饅頭節です。島の守護神をたたえる盛大なお祭りで、パレードや獅子舞、山のように積まれた饅頭の奪い合いなどを見に、何千人もの人が押し寄せます。
長洲島に行くフェリーは香港のセントラルのスター フェリー ピアから出航しています。長洲島へは 1 時間。行き交うボートを眺めながら船旅を楽しみましょう。