ここで営まれていた、格式と伝統を誇る、華やかなチェコ貴族の生活を想像してみましょう。豪華な造りの部屋、肖像画が並んだギャラリー。ほかにも、手入れの行き届いた庭園を散策したり、城内で飼われているクマを眺めたり、見どころがいっぱいです。チェスキー クルムロフ城は 13 世紀にクルムロフの貴族によって建てられたものです。貴族階級のローゼンベルク家、ハプスブルク家、シュヴァルツェンベルク家の住居として使われてきました。
城全体の面積は 7 ヘクタールあり、40 の建物と 5 つの中庭で構成されています。中庭を歩きながら一望できる、ゴシック、ルネサンス、バロックの各建築様式の融合は圧巻です。ボヘミア貴族社会の芸術、経済、政治が全盛を迎えていた時代を想像してみてください。
建物のインテリアの荘厳な美しさを堪能するには、ガイド ツアーがおすすめです。ルネサンス様式とバロック様式の部屋、舞踏会ホール、聖イジー礼拝堂などが見学できるツアーがあります。また、シュヴァルツェンベルク家の歴史に焦点を当てた、美しい肖像画ギャラリーを見るツアーや、城の劇場を見学するツアーも人気です。
博物館では、当時の城の生活や主な出来事について、わかりやすく解説されています。城の塔の一番上までは 162 段の階段を上がります。ここから見えるチェスキー クルムロフの街一面に広がる建物の赤い屋根はとてもきれいです。城の地下室では、アンティークの像だけでなく、現代アートも見られます。そして、忘れてはいけないのが、なんと堀の中で飼われているクマ。これは 18 世紀から続く伝統なのです。
1600 年代に造られた素朴な庭園をぜひ歩いてみてください。丁寧に手入れされた芝生や生け垣。そして、その中を通る小道や、装飾を施された噴水など、その美しさに時を忘れることでしょう。また、チェコの画家、フランチシェク ヤクブ プロキシュが描いた壁画が美しい音楽堂も見どころです。
庭園への入場と英語のガイド ツアーは、4 月から 10 月まで行われています。メインの地下室、博物館、塔は一年中入場できます。庭園への入場は無料ですが、その他のエリアは入場料がかかります。詳細は、公式ウェブサイトをご覧ください。
チェスキー クルムロフ城は、チェスキー クルムロフのスヴォルノスティ広場から歩いて 10 分です。