ケープ セント ブレイズ ケイブは、自然の力で形成された岩がちな洞窟です。海を目の前に静かに横たっています。洞窟のてっぺんには、灯台に併設されたお洒落な木造の展望台。ここからの雄大な景色を満喫したら、灯台の持つ深い歴史についても学んでみましょう。洞窟の歴史は遥か昔の 16 万年前にまで遡ります。その昔、狩猟採集を中心とした人類が、この洞窟を住処としていたことが確認されています。
広々とした洞窟に足を踏み入れたら、天井を見上げてみましょう。なんと、その高さは 10 m にも及びます。洞窟の入り口の幅は 22 m もあり、ここから望む大海はまさに絶景。洞窟の真下の岩肌には、波が激しく打ち付けます。白い泡に変化する波を眺めながら、この洞窟が創り出す雄大な自然の力を肌で感じましょう。
ケープ セント ブレイズ ケイブにまつわる歴史は好奇心をそそるものばかり。19 世紀後半に発掘された遺跡により、この洞窟では、植民地時代のはるか昔、石器時代の人類が貝類を食べていたことが判明しました。この洞窟にはかつてコウモリが生息していたため、バット ケイブ (コウモリの洞窟) の名でも知られています。
外から眺める洞窟も格別です。ぜひカメラを片手に思い出の 1 枚を残しましょう。洞窟のそばの水辺には水泳を楽しむ人々の姿も。一緒になって心地よい水に体を沈めてみましょう。ただし、尖った岩もあるので十分に注意してください。巨大な石にシートを敷いて、打ち寄せる波を背にピクニックを楽しむのもおすすめ。
洞窟から続く坂道を上ると、崖の頂上に到着します。ここには、長い歴史を持つセント ブレイズ灯台があり、その始まりは 1864 年に遡ります。真っ白な外観に赤い屋根が目を引くこの建物は、現在も灯台守が 24 時間常駐する有人灯台です。村の中心部を目指して歩を進めてみましょう。この村に軒を連ねるレストランは、食事をするのにうってつけ。魚介類をメインとした特製メニューをじっくりと味わいましょう。
洞窟はいつでも無料で入場できます。岩は滑りやすいので、十分にご注意ください。
ケープ セント ブレイズ ケイブは、南アフリカの南方に横たわるモーセル ベイの最東端に位置します。列車を利用してモーセル ベイ駅で下車し、南東に歩いてすぐの場所です。周辺には、ピナクル ポイント ゴルフ コース、モーセル ベイ ヨット アンド ボート クラブ、ディアス ミュージアムなどの観光名所があります。